この前までのルームメイトKは
一見、超パンクな少女(?)でした。
外見は、
金髪、唇ピアス、刺青、いつも黒の服を愛用。
最初会った時、
こいつとは絶対友達になれない!
と思いましたが、
実際は、やさしく、真面目で、繊細で
気が弱い子でした。
その所為もあってか、仲良くなれたました。
そんなKがある日、
とんでも無い不幸
に見舞われました。
まぁ、責任の80%程は彼女の所為なのですが・・・・・・。
私が小旅行から帰って、部屋に入ると、
彼女が号泣してました。
私が旅行に行く前に、毎度の如く彼氏とゴタゴタがあったらしく、
どうせその事だろうと思い、いつもの通り優しい女友達として慰めてやろうと思い。
同情の声で、どうしたんだいと聞くと、彼女がいきなり蹲って嗚咽を漏らしました。
そして、私は見てはいけない物を見てしまいました。
なんと彼女の後頭部が坊主になっていたのです(日本昔話ナレーター口調)
簡単に説明すると、
前髪の長い、子連れ狼の大吾朗と言った感じです。
はっきり言って、
爆笑物ですが、
泣いてる人間を前にして、笑える程私も気が大きくないので、
笑いを堪え、訳を聴くと・・・・・
彼氏と喧嘩して、むかついたので、可愛くなってやると決心をして
美容院に行って、美容師に
後ろを1cm程切りそろえ、前髪にレイヤーを入れてくれと言った所。
後ろを1cm残してバリカンで剃られたそうです。
何でやねん、K〜〜〜〜〜〜!
普通途中で気づくやろうと質問したら、
プロのやる事だから、口出ししない方がいいと思ったそうです。
気が弱いにも程があるぞ、K!
大体、美容師も若い乙女が坊主にしたいなどと思うはずが無いと思う筈ですが、
相手は外見超パンクな彼女を見て、
「この子ならやりかね無い!」
とでも思い、思いっきりバリカン使用で切ってしまったのでしょう。
そして、彼女は可愛く生まれ変わりました、
大吾朗風にぃ〜〜〜〜〜
心の中で爆笑!
そりゃぁ、あんたが悪いよ。
と思いながら、Kの後頭部の状況に笑いを堪えられなくなりそうになった私は、
彼女の後頭部から目を離す為と、慰める為に優しく彼女を抱きしめてやる事にしました。
すると、
彼女の後頭部が、私の目の前にぃ〜〜〜〜〜〜〜。
頼む、K!私の胸に顔を埋めないでくれ!
じゃないと、私の視界に
あなたの坊主頭が入ってくるぅ〜〜〜。
そして、しばらく友情と人間性を試される試練を受けた私は、
Kがシャワーを浴びに行ったのを見計らって、
15分程笑い貯めをしました!
その後私の中で彼女のあだ名が
大吾朗
になった事は、容易に想像が付くと思います。
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