600.エルドラド
夕べ見た夢は
遠い過去の世界
僕がいるはずも無い
遠い過去の世界
大きな岩が転がってる
大きな川が流れている
蒸し暑い緑の中
汗だくになって歩いてる
遠くの霧の中の街
見えていた
見えていた・・・・・

599.理由の理由
僕には理由の理由を作る癖がある
理由の理由は別に
いらない物だと思う
理由の理由
そろそろ やめたいね・・・・・

598.片翼の天使/一瞬の光り
僕を喚んだのは 誰
片翼の天使は 辺りを気にしてた
明日の事は明日やれば良い
両翼の天使が言っていた
明日になれば
何故やっていないのか
聞くくせに
軽く閉じた瞳の中に
一瞬の光が走った・・・・・

597.ノミ
今 思い出す
小学生の時のノミの話し
君は知ってるかな
知っているなら
思い出してごらん
知らないのなら
考えてごらん
ノミの話しだよ・・・・・

596.見当違い
僕の質問に答えた君は
見当違いを起こしていた
君の質問に答えた僕も
見当違いを起こしていた
各々が各々の解釈を持っていた
だから・・・・・

595.片翼の天使/別
知らない話し ちらほら
頭上を飛んでいた
片翼の天使は考えていた
見つめてた
瞳はしっかりと 一点を見つめていた
時が満ちるのを待っていた
未だ 飛べず・・・・・

594.消えかかった波
遠くの波音が今日も聞こえていた
海さえないのに
遠くの波音は連鎖していた
海さえ見えないのに
波の揺らぎを無意識に捕らえようとしていた
見えない風景が そこにあった・・・・・

593.闇と狼と月と薔薇
悲し気な狼が月に向かって吠えていた
鋼鉄の龍は空を駆け巡り
地底を走っていた
鮮やかな薔薇は痩せ細っていた
小高い丘には 屍だけが転がっていた
鮮やかな月が赤く輝いていた・・・・・

592.白い山
今だから白い山が見えていた
雪の積もった大きな山
青空は何処までも青く
雲は何処までも白かった
緑が囁き
鳥が踊り
木々が語り合っていた
そんな昔見たような
そんな 感覚だけの世界
山が見えていた
とても白い山が・・・・・

591.消えた光
僕は何も知らない
ただ そこに聞こえていたのは
鳴き声だった
多分 闇の中の猫
まだ 見えない 闇の中の猫
ネオンの下で鳴いていた
ちょっと 近付いてみると
ネオンが消えた
猫も消えていた・・・・・

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