530.意味のないスタイル
街の中流れる
意味のないスタイル
僕は汗かきベソかき
歩き回る
そこらじゅうの
意味のないスタイル
何処へ向かうの
同じ方向へ
逆らって 逆らって
波に逆らって
何処へ向かうの
同じスタイル・・・・・

529.不自然な赤
空の青に
雲の白に
不自然な赤があった
太陽が沈む頃
雲が重なる頃
不自然な赤があった
見上げていた
見つめていた
不自然な赤は浮いていた
夕暮れの角度が織り成す
雲の行方は・・・・・

528.片翼の天使/波
小さな波が見えた
足の下
片翼の天使は眠ってる
足の下の小さな波は
揺らいでる
片翼の天使は眠ってる
小さな波の上で
眠ってる・・・・・

527.催眠術
目盛りが徐々に動いてる
モニターの中
僕は横を向いていた
催眠術のような目盛り
時間がせまってゆく
時間がかかっている
僕は横を向いていた
催眠術にかからないように・・・・・

526.眠る子
眠る子独り眠ってる
眠る子いつから眠ってる
眠る子ずっと眠ってる
眠る子いつまで眠ってる
眠る子誰かが起こすの待っている・・・・・

525.白い椅子
公園の白い椅子消えた
いつの間にか消えていた
椅子があった所には
今は何も無い
椅子はどこへ行ったのか
きっと 自由に
羽ばたいてるさ
僕は軽く目を閉じた・・・・・

524.見えている
僕は見えているものの言葉を綴ってる
いつも いつも
夕焼けや草原や
海や山や
僕は見えていたものの言葉を綴ってる
川や森
鳥や蝶
見えていたかい
見えるかい・・・・・

523.連なり重なり
グラデーションがかかっていた
自然なグラデーション
自然に生まれたグラデーション
紫からオレンジへ
オレンジから赤へ
赤からオレンジへ
オレンジから紫へ
そして青へ
幾重にも重なっていた
幾重にも連なっていた
角度で形を変えてゆくグラデーション
空よ もう少し待ってくれないか・・・・・

522.予想
昔 緑の草原の小高い丘に
昔 透明な川底の小さな魚に
今はどこへ行ったのだろう
僕はここにいた
あの時の僕は そこにいた
予想していた
予感していた
雪が手の中で溶けて行った
あの頃
予想していた・・・・・

521.片翼の天使/とどまり
今日も片翼の天使は そこにいた
元の場所に戻っている
波打ち際の砂浜の
星の月夜の眠るころ
片翼の天使は そこにいた
相変わらず 頭の上を
声が駆け抜けていった・・・・・

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