520.小雨
ぱらつく小雨の中
走り出す影
小雨は　すぐにやんだ
足下の黄色い花が笑ってた
そうだよね
そう思うでしょ
僕もそう思ったよ
空は少しだけ冷たかった・・・・・

519.カラーウルフ
銀毛の狼　眠ってる
緑毛の狼　眠ってる
赤毛の狼　眠ってる
雨も降っていないのに
立ち止まると動き出す
遠ぼえの中
眠った狼　目覚め出す
地平線を目指して・・・・・

518.調節
モニターを調節していた
どう調節しても歪む
半分で良いのに
半分にしてよ
左右のバランスが悪くなる
左右のバランスが悪くなる
どっちかな・・・・・

517.Your Song
星の間の　空の間
君の歌が聞こえた
月の中の　風の中
君の声がかすかに響いた
いつからだろう
君の歌声を待っていた・・・・・

516.通り雨
いつものような通り雨
いつかのような通り雨
僕の君の通り雨
少しずつ遠ざかる通り雨
傘は無い
僕は傘を持って無い
君は持ってるかな・・・・・

515.日射しの中
今日も眩しい日射しが降り注いでいた
一瞬の白
あまりにも遠い鉄橋の音
いつからか慣れてしまった機械音
眩しい日射しの中・・・・・

514.片翼の天使／ユラメキ
月の上　星の上
ラクダが並んで歩いてた
オアシスは　まだ見えない
片翼の天使は　見つめてた
茶色い蛇の向こう側
白い光の向こう側
ユラメキ　ユラメク
向こう側・・・・・

513.KIRAYURA
太陽の光　キラキラ
降り注いでいた
もう少しで　夏
太陽の光　ユラユラ
降り注いでいた
もう少しで　冬
僕は春が好き
僕は秋が好き
キラキラ　ユラユラ・・・・・

512.夕映え
鋼鉄の箱の中から夕焼けが見えた
ガラスの向こうに夕焼けが見えた
いつもの空に
いつもの夕焼け
寂しかったり
楽しかったり
夕焼けは形を変えてゆく
夕映えの中
鋼鉄の箱は走り続けた・・・・・

511.雨後期
僕がここにいるとき
何故　僕はここにいるのだろう
君がここにいるとき
何故　君はここにいるのだろう
ひさしぶりに雨が降っていた
ガラスの様な雨が
街に森に
街の雨は流れ落ちた
森の雨はとどまった
雨の後の空は・・・・・