510.大丈夫
大丈夫だよ
君は言った
大丈夫だよ
僕は言った
足下に黄色い花が咲いていた
風に乗って聞こえてきた声は
どこか懐かしい気がした
白いカーテンの
風のようなカーテンの
向こうに見えたのは
まだ 掴めない
まだ 見えていない
全てだった・・・・・

509.Link
気がつくとリンクしていた動き
ちょっと前から気になっていた
いつからだろう
気になり出したのは
かなり前からだった
どうしてだろう
ずっと考えていた
足下のつぼみが
もうちょっとだよ と囁いた・・・・・

508.音を無くした空
空 空 空
音が鳴っていた
琴 琴 琴
寄り添うように鳴っていた
いつの間にか消えていた
音 音 音
鳴り出した
消えていた
鳴り出した
消えていた
いつから
いつまでも・・・・・

507.片翼の天使/UZU
眼下に渦を巻いていた
遠い月の龍は吠えていた
片翼の天使は膝を抱えていた
久しぶりに見る月だった
懐かしい言葉だった
眼下の渦は燃えていた
密やかに 優し気に
寂し気に・・・・・

506.ラクアリュ
雨ばかり続いてる
排水溝に流れてく
傘を持たない僕は
濡れ鼠
ガラスに雫が流れてる
なんだろう
聞いた事のない言葉
ラクアリュ・・・・・

505.Ink
滲んでいた
雫が落ちていた
大きな葉の上 たまってた
小さな雫が たまってた
ぽたり ぽたりと たまってた
小さな雫が集まって
大きな雫に変わってた
ぽたり ぽたり
大地のキャンバス塗り替えた・・・・・

504.藍
空を探していた
いつの頃からか
僕が見ていた空は
あの頃より
ちっぽけになった
僕が見ていた空は
あの頃より
藍だった・・・・・

503.まわる
茶色 白 黒 橙
まわる まわる
色 色
跳ねる 跳ねる
追い掛ける 追い掛ける
丸くなる 丸くなる
耳が あっち こっち
気になる 気になる
まわる まわる
色々・・・・・

502.神雷
ガラスの向こうは雨
傘を持たない人々が
足早に歩いて行く
長靴の子供は楽しそう
天合羽 着て楽しそう
大人達は足早に歩いて行く
子供達は遊びながら歩いて行く
遠くで雷が鳴っていた
そんな午後だった・・・・・

501.ある べ き・・・・・
幼い頃
僕の質問に
誰も答えてくれなかった
答えられなかった
それほど 難しい質問とは
思わなかった
思えなかった
なぜ
いちたすいちはになの
これだけだった
ただこれだけだった
そこにあるべき答えは・・・・・

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