500.片翼の天使/見えざる影
離れていた
自分の影と踊っていた
片翼の天使が見つめる先には
自分の影があった
ほんの一瞬の空間を埋めていた
影は影を呼んだ
自分の影が見えなくなった
また 独りぼっち・・・・・

499.満ち欠け
月が 満ちていた
心が 欠けていた
面影が 揺れていた
思い出が 舞い込んだ
記憶が 蘇る
景色は ずれていた
そこには 無かった
なにも 無かった・・・・・

498.SHI/MA/HU/URA
黒い蝶が緑の草原に飛んでいた
虫取りアミを持った
男の子が追って行く
少女は靴を脱いで
川で遊んでた
海は青かった
どこまでも 青かった
何処にでもあるような
何処にも無いような
そんな景色だった・・・・・

497.水たまり
大きな水たまり
越えてみた
大きな水たまり
越えてみた
いつから越えている
気付かない内に越えている
たまには 入ってみれば
長靴でさ
きっと 楽しかったはずだよ・・・・・

496.不安
風が吹き荒れていた
こんな日
陽射しは暖かだった
少しの不安があった
足下の花は囁いていた
僕は空を見上げてた・・・・・

495.大地のイルカ
金色の大地にイルカがいた
群れをなしていた
イルカたちは曲芸が得意だった
群れは大きくうねり
飛び跳ねていた
イルカ達の回りには
色々な魚達が群れをなしていた
大地のイルカたちは
今日も泳いでいた・・・・・

494.温度
不安定な温度の中にいた
風は やけに生暖かく
眠気を誘った
温度が渦を巻いていた
風が止まると 薄い寒さがあった
まだ 春の足音が
ほんのちょっとしか聞こえない
夜だった・・・・・

493.片翼の天使/空回り
今日も片翼の天使は 空回り
白い空間の中で 彷徨っていた
耳もとには 訳の解らない言葉が
並んでいた
聞いていた
ただ 聞いていた
離れて行く音は
白い空間に 飲まれて行った
時間はゆっくりと
早く過ぎ去って行った・・・・・

492.なぞなぞ
なぞなぞしようか
なぞなぞしようよ
こたえはいくつ
こたえはなぁに
なぞなぞしようか
なぞなぞしてごらん
ひとりでね・・・・・

491.鋼鉄
鋼鉄の龍が飛んでいた
鋼鉄の狼が吠えていた
暗闇の猫が あくびをしていた
泣いていた
こんな風景を
いつからか 見ていた・・・・・

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