490.赤い閃光
伝えたい事があった
どうでも良い事
言葉
気が付かなかった言葉が
そこにあった
もう　伝えなくても良いのだろうか
護りなさい・・・・・

489.四角い雪
積もってた
窓から覗くと
積もってた
四角い雪
朝にはとけるかな
白い雪
軽く積もった
四角い雪
とけるかな・・・・・

488.ありがとう
君に　ありがとう
何かが見えた気がするよ
君にも　ありがとう
深海魚の光を辿って
君に　ありがとう
夜光灯は今日も輝いていた
君にも　ありがとう
鏡のケースは　乱反射していた
君に　ありがとう・・・・・

487.問いかけ
そろそろ誰か気付く頃
そろそろ誰か気になる頃
ずっと　聞いてない
記憶を読み返してごらん
そろそろ誰か気付く頃
そろそろ・・・・・

486.片翼の天使／限り無い蒼
片翼の天使が座ってた
空の上
雲がたなびいていた
行き先は誰にも解らない
片翼の天使は風を読んでいた
風の行く方へ
再び歩き出した
風の行く方へ・・・・・

485.流れ星
ふと見上げた夜空に流れ星
願いごとを　ひとつ
願う前に消えていた
溜め息は白く消えて行った
流れ星　ひとひら
消えてった・・・・・

484.すれ違い
今日もすれ違ってる
風が生まれる
ずっとすれ違ってる
速度の違い
いつから　すれ違ってる
ずっと前から
すれ違ってる
何も言わずに・・・・・

483.ささやかな漆黒
暗闇の中　うっすらと光が見えた
方向すら解らない
橋を目差していた
方向さえ解らない
目を開けているのか
眠っているのか
座っているのか
歩いているのか
道はいつの間にか消えていた
塞がっていた
暗闇の中・・・・・

482.ダンボール
見覚えのある風景
見覚えのある景色
記憶を逆回ししてみる
あの頃　君はダンボールの中
あの頃からダンボールの中
瞳をこらしてごらん
闇の中
何かが見えるかもね・・・・・

481.上がる
上がる　上がって行く
サイレンは今日も響いてる
群れは絶え間無く　続いていた
スクリーンが吠えている
どんどん　上がって行く
その内　飲まれるだろう・・・・・