480.片翼の天使/ガラス
空にポツンと灯がついていた
物憂気な片翼の天使は
ただ見つめてた
ガラス越しの空には
何も無かった
遠くで月が叫んでた
見えない月が叫んでた
片翼の天使は
物憂気な瞳で見つめてた
ただ ぼんやりと・・・・・

479.湾曲
羊の瞳が宙に浮いていた
霧がかかっている様に見えた
羊の瞳は 今日も寂し気に
僕を見ていた
僕も見ていた
いつからか 見つめられていた
その湾曲の瞳に
宙に浮いている 羊の瞳・・・・・

478.星
闇の中 空の中 見上げれば
そこに星がある
あの頃より ほんのちょっと 近付いた
星がある
雲ひとつない 夜の空に 問い掛ける
星達の群れが呼ぶ様に
寂し気な 瞳に映る
涼し気な 風の様に瞬いている
この空の下には
色々な夢が 埋もれているのだろう
海風 草原 山並 街路樹
公園 路地裏 庭先 空き地に
各々の夢が膝を抱えている
道端の捨て猫は
ダンボールの中 眠ってる
鳴き声 騒音 踏み切り 電車や車の
音さえ 遠退く 記憶の片隅
いろんな風景 刻み込んで
眠るよ 今は・・・・・

477.A:あ
もういいかい まだだよ
神社で遊ぶ子供がいた
かくれんぼをしていた
懐かしい空間が そこにあった
今度は僕が鬼ね
もういいかい・・・・・

476.溶解
溶ける 溶けてゆく太陽
手のひらに乗せた
溶ける 溶けてゆく月
心に乗せた
明けてゆく風
金色の草原
そんなところに・・・・・

475.月
月が溢れていた
雲が滲んでいた
風は まだ冷たかった
部屋の暖かさが やけに眠気を誘った
窓から見えた月は
いつものように 明るかった
雲が滲んでいた
月も滲み出していた・・・・・

474.片翼の天使/ストック
世界が
一つの世界が
独りの世界だった
片翼の天使は行ったり来たりしていた
薄暗いトンネルのなか
行ったり来たり
時間がゆっくりと過ぎていた
何時の間にか眠った
片翼の天使は
ゆっくりと薄暗いトンネルのなかを
彷徨っていた・・・・・

473.アイダ
ヒトツ アイダガ アイテイタ
キガツイタ
キガツカナカッタ
キガツイタ
ヒトツ アイダガ アイテイタ・・・・・

472.箱
並んだ 並んだ
何個ある
並んだ 並んだ
四角い箱
縦 横に 並んでる
言葉が生まれる
生まれた言葉が飛んで行く
並んだ 並んだ 箱
もうひとつ 並んだ・・・・・

471.イマジネーション
今 通る
絶えまなく 流れる
今 広げる 翼
小さな蝶は ゆっくり羽ばたき
自由を求めて 飛び立つ
僕は まだ ここにいる
今 渡る
刻み行く 波
今 越える 山並
小さな夢は 大きく羽ばたき
自由を求めて 飛び立つ
僕は まだ ここにいる
僕は まだ ここに・・・・・

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