470.青い煙り
時計の針が時を刻んで行く
あの頃と同じ様に
青い煙りの中
音をたてながら刻んで行く
ぼやけた風景が流れて行く
高速道路は空を塞いでる
僕が見ていたのは　今・・・・・

469.左・SA
ぼんやりとした　空間　に
僕は　いた
ずっと　いた
ぼんやりとした　空間は
闇の　中
た　た　ず　ん　で　いた
まだ　何も　言って　ない
まだ　ね・・・・・

468.片翼の天使／いつ・・・・・
汝　笑う事勿れ
意味が無い物にも意味はある
汝　悩む事勿れ
君にとって意味が無い物でも
僕にとっては意味がある
汝　切る事勿れ
傷口は　その内治るだろう
汝　忘れる事勿れ
忘れた時点で意味が無くなるから
片翼の天使よ
忘れる事勿れ
いつ・・・・・

467.ビー玉
ビー玉　二つ並んでた
ビー玉　黒に並んでた
ビー玉　手のひら　転がった
ビー玉　闇に転がった
ビー玉　鳴いた　独りで鳴いた
ビー玉　かけだす　夜の中
ビー玉　二つ並んでた・・・・・

466.スクロール
一瞬止まった
黒から白へ
白から黒へ
紙がはためいていた
とても薄い紙だった
風にはためいていた
一瞬とまった
瞬きしている間に
流れてる　文字
流れてる　人波
流れてる　時・・・・・

465.KA TA KO TO
ソウ
ソウ　イッタ
トキ　ノナガレヲ　ミテイタ
ソウゲンノ　カゼハ
ヤケニ　ツメタ　カッタ
ヒサシブリ　ノ　アメ
ウレシイ　ノカ　カナシイノカ
ソウ
ソウイッタ・・・・・

464.寂し気な肩
海が見える丘
波は静かに色を無くしてた
海猫が寂し気に鳴いている
少し長めの影が薄く傾いていた
寂し気な肩は　海を見ていた・・・・・

463.ちょっとした
ブラウン官が見つめてた
僕とちょっと違う意見
どうなのかな
何か違う気がするね
僕は君じゃないし
君は僕じゃない
各々に意見があって
各々に意味がある
僕はブラウン官と話してた
ところで　君は誰・・・・・

462.片翼の天使／向こう側
向こう側見えた
両翼の天使は今日も楽しそう
向こう側見えた
片翼の天使は今日も探してる
向こう側見えた
両翼の天使は遊んでる
向こう側見えた
片翼の天使はカゴの中
向こう側・・・・・

461.紫の琥珀
セピア色の街が浮かんでいた
ガラス越しの街は　少し悲し気に
佇んでいた
紫色の目が見つめてる
ガラスから滲んでいた夕日は
空に溶けようとしていた
街の明かりが　ひとつ　ふたつ
滲んでいた・・・・・