450.片翼の天使/ひらめき
そうだった
こんな感じで突然始まる
誰かの会話
そうだった
途端に言われてもわからないよ
片翼の天使は虚ろに見つめてた
そうだった
無理に話す事はなかった
そうだった
昔から そうだった・・・・・

449.記憶
誰かが言っていた
誰かに言っていた
それほど難しい事ではなかった
大事にしているものが
大事にしていない
大事にしていないものが
大事にしている
こんな話だった
さて 記憶量はどれ位なんだろうね・・・・・

448.鼓動
呼び止められた
呼び止められた
何処 誰
僕は独りぼっち
コンクリートの壁の中
君は独りぼっち
広大な草原の中
呼び止められた
呼び止められた
いつしか いつか・・・・・

447.習慣
ピピ 電源の入る音
気にもしないで
習慣になっている
ピ 電源の切れる音
気にもしないで
習慣になっていた
でも 自分の状況が変われば
回りも変わって見えるものだよ
錆び付いた街さえも・・・・・

446.遮り
踏み切りが鳴っていた
踏み切りの向こうには
あの頃の僕が立っていた
踏み切りが開いた時
あの頃の僕は消えていた
踏み切りを渡って振り返ると
あの頃の僕が俯いて
歩いてた・・・・・

445.言葉遊び
言葉遊びしましょ
ニュアンスが近いものを並べて
言葉遊びしましょ
しりとりでも良いよ
言葉遊びしましょ
知っている言葉を並べて
言葉遊びしましょ
会話になってないなんて気にしないで
言葉遊びしましょ・・・・・

444.野良猫
かぼそい声で鳴いていた
路上を独りで歩いてた
アスファルトにうずくまっていた
寒そうに
誰も足早に気付かない
僕は足を止めた
話しかけた・・・・・

443.地震計
揺れていた
振り子の様に揺れていた
地震計の数字は読み取れない
揺れていた
振り子の様に揺れていた
地震計の数字は分からない
何処が0なの
それすら読み取れない
分からない・・・・・

442.片翼の天使/指先
片翼の天使が歌ってる
雀が足下に降り立った
片翼の天使は 悲し気に見つめてる
独りぼっちなのかい
雀は首を傾げてる
冬の風が首元に冷たかった
遠い陽射しを指先が求めてた・・・・・

441.儚きものたちへ
憂鬱な街に漂っている
深海魚達
各々の夜光灯が儚き唄を歌ってた
貝殻の細波が遠くに聞こえてた
足跡の無い浜辺は
寂し気に夏を待っていた
儚きものたちへ
僕の言葉は届いているかい・・・・・

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