330.時間差
ホームの中
灰色の人々が
灰色の壁の中にいた
ショウウィンドウがランダムな
影を映してる
人波は混沌としていた
僕の時間の中
君の時間があった
時間差が・・・・・

329.片翼の天使/炎
高原の小高い丘に立っていた
片翼の天使
空を見上げてる
丘には誰もいない
湖には幾千の星が泳いでる
暗闇の深海には何か眠ってる
片翼の天使は独りぼっち
誰かの言葉を待っていた
遠くに揺らめく炎を
目指してた・・・・・

328.見えない影
歩き出す 歩き出す
何処 何処までも
歩き出す 歩き出す
遠く 遠く
レールが続いてる
道が続いてる

見えない影・・・・・

327.偶然
偶然 気がついた
偶然 見つけた
偶然 数えた
偶然 近付いた
偶然 出会った
偶然 話した
偶然 笑った
偶然 考えた
偶然 教えた
これは偶然なのかい・・・・・

326.海岸の壁
僕の目に映る ごくわずかな物は
空間の壁によって 生じる物が大半で
僕に聞こえる ごくわずかな音は
空間の壁によって 生じる物が大半で
海岸の風は 厳しい程 寒がりで
草原の風は 優しい程 暖かく
僕は海岸の壁に
何を見ていたのだろう・・・・・

325.雫の囁き
花びらの 薄い衣が揺れていた
思い出の中
そんな場面は見つからない
空想の中
そんな場面があった
中心は中心として成り立ち
崩れる事を知らない
雫はゆっくりと 登って行く・・・・・

324.ベンチ
白いベンチが公園に
今日も独りで佇んでいた
恋人達は気付かない
恋人達は囁いていた
ベンチは今日も黙ってる
僕はベンチに話し掛けた
寂しいのかい・・・・・

323.砂塵
待っている
人混みの中 僕はその一言を
待っていた
誰が鍵を握っていたのか
誰が鍵を握っているのか
僕には分からない
君かい・・・・・

322.夕闇の・・・・・
街中に広がる狭い空間
何時の間にか狭い空間を
広く感じるようになっていた

流れ行く砂
夕闇の ほんのわずかな囁きに
心 奪われていた・・・・・

321.仮想空間
太陽の中 君はいた
幻想と現実の狭間
何を見ていたのだろう
僕は言ったよね
始まらない
何も始まらない
終わりがあるだけなのかい
何処に始まりがあるのさ
何時 始まるのさ・・・・・

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