320.緑
草の色
空の色
海の色
山の色
風の色
夏の色
緑・・・・・

319.遠近法
遠離る街
近づく街
遠近法
影 ありきたりな
空 見えずにいた
遠近法
ヘッドライトが映し出す
テールランプ
連なる深海魚のため息
遠近法
全てが遠近法・・・・・

318.頬
涼し気な風が頬をなでて行く
振り返ると 全てがあるような街が見えた
涼し気な風は僕に言った
憧れと 優しさと
寂しさと 空しさ
その 全てもあるのだと
涼し気な風が頬をなでて行く
寒い季節がやってくる・・・・・

317.片翼の天使/[A][I][D][A]
砂漠のなか 片翼の天使がいた
陽炎が遠くに揺らいでいた
歩き続けてる
彷徨い続けてる
僕は何を探しているのだろう
僕は僕を探しているのだろうか
片翼の天使は飛び方を知らない
誰か教えてくれないか・・・・・

316.通り雨
いつの間にかやんでいた
流れ去る影
震えてる木々
青い街並
アスファルトの月
横たわる陽炎
涼し気な暗闇
通り雨・・・・・

315.遠吠え
闇の中 囲いの中
遠吠えが聞こえた
茶色い狼が泣いていた
見つめてる
いつも空を眺めていた
ガラスの向こう さらなる闇があった
狼は いつの間にか消えていた
ガラスの向こう・・・・・

314.アインシュタイン
涼しい風が舞っている
夏 まだ早い秋
不安定な温度が
心の中を すり抜けてゆく
真直ぐな道の上
アインシュタインが立ち尽くしていた
あちらこちらに
アインシュタインがいた
いつの間にか 僕も
アインシュタイン・・・・・

313.夕暮れ
あの日 君が言った タイトルの詩を書いてみるよ
結構難しいかも知れないよ
空は夕暮れていた
紫とオレンジが交わる空間に君はいた
独りで
オレンジと紫が交わる空間に僕はいた
独りで
街は不安定な色を かもし出していた
足早に通り過ぎる人並み
足早に通り過ぎる街並
出会い
何億分の1かの偶然
あの日 君が言った タイトルの詩を・・・・・

312.街影
ガラス越し歪んだ街
行き当たりばったりの白線
アスファルトの熱帯夜
空のない空
信号機の点滅
音を無くしたホーム
遠くに浮かぶ曇
待っていた影
待ち影・・・・・

311.陽
陽射しが差し込んでいる
夕方でもないのに
左側の寂しさが 浮かんでいた
物憂気な目が見つめてた
木々はいつの間にか消えていた
風は音を消していた
分からない画面に
分からないニュースが流れてる・・・・・

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