40.壁
僕の前には壁がある
でも 僕には その壁は壊せない 壊さない
ちょっと押してみようか
壁は軽々と動いていた
動いた壁は 遠くに行った
そこに たどり着くには
時間は かからない
目の前に来たとき また押してみよう
押し続けるのか
無限に・・・・・

39.馬
馬が野原の中を 走っている
6本足の馬が
グレーや茶色 オレンジや黒
色々な馬がいる
馬は暴れている 何か目的があるのか
広い野原は 馬にとっては 良い遊び場なのであろう
そして 馬はやがて 疲れて寝てしまう
僕は眠れない・・・・・

38.飛び去るもの
4枚の羽がはばたいていた
グレーの様な鉄の様な
群れにはならない
孤独に飛んでいた
周りには大きな建物が密集していた
休む場所はなく ただ虚ろに飛んでいた
目的が見つかったとき、目的が無くなる・・・・・

37.色とりどり
色の詩ばかりを書いていると
いつか 同じ詩を書いていることに気付く
根底にあるものは 心であり
色とりどりな無限色だった
何故 色にこだわるの
こだわってはいないよ
そうなってしまっているだけさ・・・・・

36.素直
心の鍵は開かない
素直な心を持っているがために
傷つき 傷つけ
心に鍵をかけて
怖いのかい
どうしたの
寒いのかい
君は誰のために 何のために
涙をながしているの
傷ついているの
ここへ おいで
素直になれるさ・・・・・

35.サイレント
静かな 日々が続くはずだった
穏やかな 日差しが降り注ぐはずだった
無限の日差しの中に
彼がいた
彼は私を見ていた
静かに 穏やかに
寂しそうに
彼の名は・・・・・

34.闇
闇の中に ぼんやり光りがあった
光りは いくつにもわかれ ひきあい
様々な色を作ってゆく
闇の中に闇があった
闇は闇を引き合い 湖を生んだ
白鳥は闇の中に たたずんでいる
クロスは銀色の光りを放ち
それぞれの行き先を示していた・・・・・

33.ドア
そこには いくつものドアがあった
ひとつのドアをあけると また、ドアがあった
僕はいくつのドアを開けたんだろうね
ドアの向こうには 何があったのだろう
ドアの向こうには 何もなかったのであろう
真実の真実は自分の中には 見当たらない
また ドアを開けるんだね
なにかに向かって・・・・・

32.夢
夢を見ていた
長いあいだ
夢に見られていた
君と僕と
青い草原には 空があった
青い海には 時があった
花が咲いていた
咲くべくして咲いているのか
それとも・・・・・
全ての中に全てがあった
炎の中には 見えないものが見えていた・・・・・

31.龍
あれは 幼い頃
僕は 空をずっと眺めていた
天空には 見えないものが 見えていた
おおらかな翼と
おおらかな心
その姿は 僕には はっきり見えていた
皆にも きっと 見えていたはずのもの
誰もが 幼い頃に無くしたもの
僕には 今でも はっきり見える
君にも 見えるはずなのに
天空をおおらかに 飛ぶ姿が
瞬間が瞬間の
そして 空間の間に・・・・・

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