240.片翼の天使/故郷
今日も片翼の天使が探してる
軽い頭痛の中
片翼の天使が見上げてる
何もかも忘れようとして
空を見上げてる
街を彷徨っている
孤独 淋しさ 虚しさ
そろそろ戻ろうか
ガラスの様な箱の中へ
もう少し
もう少し
みんなと いさせて・・・・・

239.意味の無い闇
そこには意味の無い闇が いつもあった
シルバーラメの狼達は
今日も路上を彷徨っていた
深海魚達は眠そうにしている
月の輝きはさえぎられていた
僕は足早に通り抜ける
誰かが叫んでいた
誰かが歌っていた
鳴り止まない音
鳴り止まない闇
そこには 意味をなくした
闇があった・・・・・

238.狭間
空間と空間に
二人の女神が背を向けていた
人々は見下ろして
捕らわれた淋しさ
噛みしめていた
言葉にはしないの
言葉には
閉ざした心 何処に
この世界の果てまで
全ての時までを
悲しみにしてしまう前に
気がついておくれ
寒い夜だから
夢を忘れない・・・・・

237.流れ
流れて 流れて
僕はここにいる
流れず 流れず
僕はここにいる
遠退く祭の音
さざめく人の波
僕はここにいる
流れ 流れず・・・・・

236.双子の太陽
双子の太陽 映ってた
オレンジ 紫の雲輝いていた
僕は空を見ていた
透き通るような青い空を
双子の太陽の回りには
白 オレンジ 紫
双子の太陽 何も言わなかった
何も聞こえなかった
ただ 音だけが響いていた・・・・・

235.五月雨の雨
悲しい歌が聞こえたよ
通りの向こうの その向こう
五月の風が響けば
優しい雨が舞っている
あの涼し気な 淋しい瞳は
いつも心の 扉を開いた
ユラユラ キラキラ
瞬いていた 雨粒に揺れる
緑が囁いていた・・・・・

234.胡桃割り人形
誰か 誰かが喜んでいた
誰かに 誰かに 会いたかったと
今日は 今日は 一度しか無いけれど
今日は 明日に繋がる 唯一の道標かも・・・・・

233.KABE
水色の壁の向こうで
誰かが話してる
僕の知らない誰か
水色の壁の向こうで
誰かが笑ってる
僕の知らない誰か
誰か
僕を知ってるかい・・・・・

232.ストレート
夕焼けが滲んでる
雲に 空に
薄い衣をまとった夕日が
そこのあった
ビルの合間に時々見える
僕は探してた 探してた
夕日を 空を
隣には紫が迫っていた
真直ぐな道は
何処までも続くような
気がしてた・・・・・

231.片翼の天使/スロットル
グレーの空が呼んでいた
ここへおいでと
行き場の無い紙屑が路上に舞っていた
片翼の天使は訳も無く走ってみた
グレーの街並は一瞬 色を無くした
ふいに立ち止まると
足下には黒い蝶が踊ってた
片翼の天使は悲し気に微笑んだ
翼あるものよ
おおらかに飛びなさい・・・・・

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