220.夢
色 流れて
僕は ふと足を止め 息を止めた
時 あふれて
僕は 瞳をあげた 手をかざした
街 さみしく
僕は 歩き 僕は 眠る
人 うつむき
僕は 彷徨い 僕は 探し
川 流れ
僕は 追い 繰り返す
空 青く
僕は 何処までも 何処までも
砂 漂い
僕は 振り返り しゃがみ込み
瞳 さすらい
僕は 見え 僕は うつむき
夢 無限・・・・・

219.五月雨
緑と青のストライプが手を振っている
真実と虚像の合間で
微妙な線を映し出していた
雨音は淋しく足下に響いていた
生暖かい空気が体を覆っていた
歩き出すと
憂鬱と言う名の風が
刃を向けた
立ち向かう
立ち向かうしかないのか・・・・・

218.迷路
僕は迷っていた
広い草原
緑は 限り無く輝き
透明な風は 心を吹き抜けて行く
太陽は優しく 降り注いでいた
僕が見上げると
鳥たちが挨拶をした
もう少し
迷おうか・・・・・

217.夜光虫
青い空洞が口を開けていた
僕は覗き込んだ
モニターはチカチカと部屋を照らしていた
夜光虫
そんな言葉は知らない
夜光虫
寂しいかい
夜光虫
寂しいよね
夜光虫
モニターが輝いていた
夜光虫
僕・・・・・

216.兵隊
オレンジと白の兵隊が並んでる
無意識に
オレンジと白の兵隊が並んでる
グレーの砂塵の中に
兵隊は動けない
兵隊は壁の中にいる
ほら また兵隊が増えて行く
グレーの砂塵も増えて行く
兵隊はいつしか 他の色の兵隊と混ざり合う
僕は気付かずにいた・・・・・

215.片翼の天使/流れ
今日も片翼の天使が泣いている
探してる 探してる
街の中を
空の上を
海の彼方を
イメージと言う架空の空間でしか
飛べない 片翼の天使よ
このまま 流れに乗るのかい
それとも・・・・・

214.存在しない存在
僕は存在しない
僕が存在すると
いつも 問題が起きるんだ
ほら 見てごらん
今も問題だらけだろう
僕自信
存在しない事が
存在なのかもね
だから僕を呼んで
僕が消える前に・・・・・

213.砂月/SA・TSU・KI
泣いていた
君が
泣いていた
心が
分かっていた
何もかも
知らずにいた
何一つ
空に浮かんだ
月の雫が美しく
砂の雲をまとっていた
止まっていた
時が
進み出した
悲し気に・・・・・

212.分裂
そこには分裂した部屋があった
多分 始めはひとつだったんだ
分裂した部屋は淋し気に
遠くを見ていた
黒い線が傾いていた
灰色の線は それに寄り添っていた
分裂した部屋は
いつしか ひとつに戻るのだろうか
今日も分裂をくり返すのに・・・・・

211.中間の温度
闇の中を星々が楽し気に話している
僕は眺めてた
手が届かなかった
ユラユラと瞬き
消えて行く
各々の星は
各々を輝かせる術を知っていた
僕は眺めてた
歩き出すと
闇と光の中間に
僕はいた・・・・・

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