210.街並
僕は横断歩道の真ん中で立ち止まった
街並は 色々な音や色を奏でていた
隠れていた
探していた
春の風が足下を流れていた
キラキラ キラキラ
噴水の雫の様に
静かに
キラキラ キラキラ
少し休んでみようよ
一瞬の空間の中で 僕にはいくつの想いが
浮かぶだろうか
試してみようよ
試してごらんよ
キラキラ キラキラ・・・・・

209.涼しい
涼しい夕方の夕焼けが
虚ろに ゆらいでいた
街の影は 夕日に白々とした幕をかけていた
その向こうの夕日は
虚ろに ゆらいでいた
逃げる場も無く・・・・・

208.雨桜
桜が泣いていた
雨に濡れながら 独りぼっちで
桜が泣いていた
傘もささずに
夜桜の 華やかな
囁きの 緩やかさ
雨に濡れた夜桜は 静かに佇んでいた
雨よ 花びらを散らさないでおくれ・・・・・

207.ありがとう
ありがとうは嫌いだ
僕は何もしていない
ありがとうは嫌いだ
理由が分からないから
ごめんねも嫌いだ
悪いのは いつも僕だから
ごめんねも嫌いだ
僕が謝るから 君は謝るな
ありがとうは好きだ
自分で言うのは好きだ
ごめんねも好きだ
自分で言うのは好きだ
矛盾してるよね・・・・・

206.不可能な壁
そうだね
例えば冗談が通じない人もいる
僕みたいにね
極端な冗談なら分かるさ
さり気ない冗談は分からないね
不器用なんだよ
それは分かっているけどね
慣れてないんだよ
その一言しか無いね
不可能な壁なのかな・・・・・

205.僕の訳
僕が僕の思うままに行動してないって
そんな事は無いよ
ただ 僕は寂しく呟いている人の
そう 寂しくね
ちょっと話し相手になってあげたいだけだよ
優しいって
優しくは無いよ
言いたい事を言っているだけだからね
優しいって思うのなら
それは相手の受け取り方だね
僕は冷たいよ
他人の心なんて分からないからね
ただ僕は言いたい事を言っているだけだよ・・・・・

204.季節外れ
季節外れの桜があった
季節外れの桜がいた
桜は楽し気に咲いていた
ガラスの小瓶が回ってる
メリーゴーランドが歌ってる
季節外れに桜が咲いている
季節外れの桜が咲いている
今宵 桜が目覚める
美しくも淋し気な
夜に咲く夜桜が・・・・・

203.輝きの前に
輝きの前に
君は どれだけの闇を知っているかい
輝きの前に
君は どれだけの輝きを知っているかい
闇は輝きを知らなければ生まれない
輝きは闇を知らなければ生まれない
僕は いつも闇にいたよ
君が闇にいるなら 助けに行こう
そして君が輝きに行けるのなら
僕は闇に戻ろう
輝きを知る前に・・・・・

202.神話
僕の中にはいつの間にか神話が生まれてた
何かが違っていた
いつも表現出来ずにいた
うまく表現出来ずにいた
なんとなくは分かっているんだよ
ただ 言葉が見つからないんだ
だから
僕の中には神話が生まれてた・・・・・

201.ライン
白いラインがライトブルーの空を翔てゆく
僕はしばらく 見つめていた
冬空のラインは 夏空と同じ様にそこにあった
寂し気な空だけが 何かを掴んでいた
ライン音は遥かに響いていた
僕は 見つめていた
ラインが消えるまで・・・・・

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