200.剣/TSURUGI
全ての人は 心に剣を隠してる
僕も隠しているのだろう
君も隠しているのだろう
雷が波打っている
雲が散々と流れてゆく
僕は何処にいる
君は何処にいる
全ての人は何処にいる
闇が支配してゆく
光を失ってゆく
時が止まり さらなる時が動き出す
瞳は・・・・・

199.ガラスの向こう
僕はたまにガラスの向こうを見る
寂しさの向こう側を探している
結局は独りなんだ
いつも そう思っていた
何故
どうして
全ての空間を把握しようとしている
無理
出来る訳が無い
それは分かっている


見えない物は やはり見えないようだ
僕は 再び・・・・・

198.寂しい
寂しい?
<寂しく無いよ>
そう?
<そうだよ>
ね 寂しい?
<なんで?>
なんとなくね
<そう>
寂しいんなら 寂しいって言えば
<寂しくいないよ>
嘘だ
<え?>
みんな 寂しいんじゃないの?
<それは 貴方の考えでしょ?>
そうだね
でも 今なら言えるよ
僕は 寂しいよ・・・・・

197.片翼の天使・孤島
片翼の天使が泣いている
独りは嫌いと泣いている
片翼の悪魔が笑ってる
独りでいろと笑ってる
片翼の天使が泣いている
光が見えぬと泣いている
片翼の悪魔が笑ってる
闇が見えたと笑ってる
片翼の天使が泣いている
封印解かれて泣いている
片翼の悪魔が笑ってる
封印するさと笑ってる
片翼の天使が泣いている
いつも独りと泣いている
片翼の悪魔が笑ってる
独りが好きさと笑ってる
片翼の天使が泣いている
愛が欲しいと泣いている
片翼の悪魔が笑ってる
愛などいらぬと笑ってる
片翼の天使が泣いている
助けを求めて泣いている
片翼の悪魔が笑ってる
助けはいらぬと笑ってる
片翼の天使が泣いている
寂しさ嫌いと泣いている
片翼の悪魔が笑ってる
仮面を被れと笑ってる
間に合うかな・・・・・

196.1+1=?
先生
誰かが呼んでいた
先生
僕は立ち止まり振り向いた
その眼差しには真剣さがあった
1+1って必ず2なんですか?
まるで 子供の眼差しだった
先生は僕の横を通りながら
その子に言った
そうだよ
僕は 再び歩き出し囁いた
そんなはずはない
冬の風は冷たさをますます厳しくしてゆく
僕はジャンパーの衿を立て囁いた
そんなはずはない・・・・・

195.不安定な宇宙(スペース)
キーボードにはスペースキーがある
僕の心にもスペースキーがあるかも知れ無い
ねぇ 教えてあげるよ
どうして僕が「僕」と言わないのか
不思議だろう
心には大きなスペースがあった
その形は まるで雲のように不安定だった
それは不安定と言う変幻自在の中に存在していた
雨が降って来た
ねぇ 教えてあげるよ
彼は言った
僕は淋しいでしょ
僕の中では「僕」は淋しいんだよ
それだけの事だよ
見上げた空に雨だけが降っていた・・・・・

194.歌
歌えなかった歌がある
歌えなかった歌がある
詩もメロディーさえも判らない
僕には自信が無い
僕には何も無い
歌えなかった歌がある
夜風は淋し気に微笑んでいた
僕は立ち止まった
歌えなかった歌がある
君のために覚えたのに
歌えなかった歌がある
歌いたかった歌がある
聴かせたかった歌がある
君だけの為に・・・・・

193.約束の場所(2TBV)
回転木馬が回ってる
くるくるくるくる
回転木馬は何も言わず回ってる
回転木馬の近くには氷がはっているようだった
まるで スケートリンクのように
青い川の両脇に雪が残っていた
淋し気に 愛おし気に
僕は眺めていた
サ−クルの中には他愛もない会話が
頭上を飛んでいた
君は寒そうにしていた
笑っていた
驚いていた
楽しかった
嬉しかった
川は流れていた
川の近くまで来ると
雪は消えていた・・・・・

192.境
大地と空の境
何があるのか確かめたくはないかい
何処までも続きそうな草原
何処までも続きそうな海原
深呼吸してごらん
君の回りの何かが変わるよ
君の中の何かがキラメクよ
翼は甦るよ・・・・・

191.詩
詩って言うのは いろいろあると思うんだ
不安定な形で良いと思うんだ
詩って言うのは いろいろあると思うんだ
言葉は形が決まっているだろう
詩って言うのは 読み手側によって
無限に広がると思うんだ
そうだな
そう 感受性かな
読み手側の感受性で無限に広がると思うんだ
イメージ
イメージって言うのかな
僕が僕の詩を声を出して読んじゃいけないんだ
その時点で声色と言う着色が生まれるからね
それは やっぱり詩では無くて言葉だと思うんだ
ちょっと聞いてもいいかな
これは 詩だと思いますか・・・・・

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