120.封印されし・・・・・
そこには数人の人物がいた
数人の人物は 一人の人物を見つめていた
皆が 輪になって踊る時
全てが始まり、全てが終わってゆく
暗闇の中で踊る 数人は その事実を知っていた
僕は水面を何度も見ていた
あの頃のように・・・・・

119.空間の中の闇の外
真っ白な とても真っ白な
空間に僕はいた
真っ白な とても真っ白な
闇の中に僕はいた
足下には黒い川が流れていた
二人の天使が頭上で
僕を見下ろし微笑んでいた
僕も微笑んだ
何故かな・・・・・

118.記憶の欠片
そこには矛盾した 真実があった
そこには作り上げられた 世界があった
システムがシステムを作り
混沌がさらなる混沌を生んだ
記憶の中の風景は
色を変えられてゆく
白いキャンバスを埋めてゆく
幾重にも 幾重にも
油絵は 一つの空間に
いくつもの記憶を作った
やがて 辿り着くのであろうか
真実の 真実へ・・・・・

117.オリオンの悲劇
丘の上には 今は僕しかいない
星空は あの日と同じように そこにいた
君が教えてくれた 神話は
悲しい結末を迎えるものだった
いつの間にか 僕の中にも
神話が生まれていた
オリオンは 僕を見つめていた
とても悲しい 瞳だった・・・・・

116.メッセージ
届かないメッセージを 送ってみた
帰ってくるはずの無い メッセージを
帰って来ないと分かっていたはずなのに
でも 伝えたかった
伝えるべき物が そこに存在していた
メッセージは やはり届かないのであろうか
そして 僕の知らない所で
僕の知らない 誰かが目覚め始める・・・・・

115.涼し気な・・・
涼し気な風が漂っている
涼し気に風が漂っていた
涼し気な君がいた
涼し気なシャツを着ていた
涼し気に微笑むと
涼し気に言った
さよなら・・・・・

114.ブルー
ブルー 雨の日は
ブルー 心まで
ブルー 冷めかけたコヒー もてあそんで
ブルー 涙まで
ブルー 独りきり
ブルー 席を立った あの日・・・・・

113.朝靄
目がさめたら 朝靄の中だった
息が白く凍っている
ホットコーヒーの湯気が立ち上っていた
コントラストの中にいた僕は 見つめていた
時がゆっくりと 過ぎてゆく
椅子に腰掛けると 空間が変わった
そろそろかな
立ち上がった背中は 窓を見ていた
木々の香りが立ちこめていた
僕は 遠くを見ていた・・・・・

112.銀の翼の名も無き・・・・
目の前をさえぎるように 木の葉が舞った
白い冬の中の ひとときの秋だった
遠くキラメク風は 君と共に
今は何処にいるのか 何処にあるのか
永遠という時の波は 何処に終わりがあるのか
僕は 雪と木の葉の狭間を ゆっくり歩いていた
天高く 青空がいた
雲たなびき 僕にささやいていた
しばらく ここにいよう
君を待ってみよう・・・・・

111.色々
天 薫る
華 燃える
風 煌めく
翼 羽撃く
川 流れ
樹 目覚め
空 青く
山 緑
海 深く
僕・・・・・

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