20.心色パレット
何層もの色が絡んでいる
いくつもの色が呼び合っている
君には いくつ見えるかい
いくつ感じているかい
心のパレットにいくつもの色を持っている
心のパレットに色を増やして行く
そして いつしか無限色に・・・・・
19.風
風が波乱を呼んでいた
各々が各々の色を変えて行く
止まるものもいれば 進むものもいる
判断が狂えば 全てが歪んで行く
悠久の時は悠久に過ぎていき
風は風となり
集団は風となった・・・・・
18.相対
兵隊が向き合っている
コロッセオには風が吹いていた
1人の兵隊は月を導き
もう一人は それを返す
白い蛇が幾重にも重なり
月の行方を占っている
蛇は月を睨み
歓声はこだましていた・・・・・
17.雨 月 〜AME TSUKI〜
雨が降っていた
君の所にも降っているかい
月が出ていた
君の所からも見えるかい
雨が1秒を永遠としている
月は それを見守っていた
雨は優しく
月は瞳を閉じていた・・・・・
16.片翼の天使5
何処へ行くんだい
片翼の天使は答えない
何をしているんだい
片翼の天使は答えない
次々に迫り来る敵は全て片翼の天使が通してしまい
両翼の天使達が戦うはめになる
大体 君達が招いた戦いだろう
片翼の天使は答えない
両翼の天使達は戦うしかない
名前の無い 敵と．．．．．
15.HA・KU・SA・N
白い透明な山がそびえていた
形は不安定さを生み
不安定さは 架空の中にあった
透明さは いつまでも透明ではない
山は動いていた
不安定さは さらなる不安定を生む
そして 風が吹くと もろく崩れてしまう
山は 何も言わず そこにいた
そこにいるべくして．．．．
14.混乱
黒い大地に灰色の線がたなびいていた
赤い小屋の上には水色の鉄板が張り付き
何かを守っていた
鉄板は火を吹き 全てを焼尽くそうとしている
となりの黒い塀の中には白い兵隊が二人いた
いずれ兵隊は兵隊のなかに紛れ込んで行く
壁の中には誰もいなくなり
黒い大地の上にも何もなくなる
繰り返す繰り返す
そして 何かが目覚め始める・・・・・
13.球体の賢者
僕は座っていた
球体の上に
僕は眺めていた
球体を
二人の賢者は
各々の役割を果たすかのように 球体を回している
緑の賢者は右へ
青の賢者は左へ
僕はただ それを見ていた
何も始まらず
何も終わらない
流れは流れのまま
全ては賢者が握っていた・・・・・
12.天空の効果音
丸いオレンジ色の球体が跳ねていた
白い球体も一緒に跳ねていた
そして 色々な色の球体が跳ねている
カツンカツンと音をたてている
くっついたり離れたり
色々な色は色々な音を奏でていた
矢は球体に向かい
そして放たれる
球体は砕け散るが また元の球体に戻って行く
時は流れている
球体はゆっくり色を増やして行く
静かに・・・・・
11.片翼の天使4
何を言っているのかな
そんなの無理だよ
片翼の天使は顔色一つ変えないで何か言っている
僕には その言葉が分からない
気にはならないのかな
ならないようだね
イバラの道はイバラではなかったはずなのに
イバラにしたのは君なんだよ
片翼の天使達は片翼の天使達を守るために
他人を犠牲にしていた
なにか おかしくないかな
片翼の天使達はなにも言わず
その場を去った
なにも変わらない・・・・・
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