建築薀蓄、篠田真由美。



 ちょっと現実離れした登場人物たちなのに、結構本格的な推理モノ。
そこらへんの落差が楽しい、<建築探偵シリーズ>。
 主人公の桜井京介は、いわゆる「エキセントリック型」の探偵さん。
いや、「探偵役」となって事件を明らかにすることにはいたって消極的ですけど。
本人は建築を研究したいだけだもん・・・ねぇ?
 表は、書名と、舞台となった建築、事件のおこった年(京介の学年)。

 

◆建築探偵シリーズ
『未明の家』 スペイン風建築。「黎明荘」 94年(大学院3年)
『玄い女神』 「恒河館」 94年(〃)
『翡翠の城』 イタリア風の洋館に和風の屋根瓦。「碧水館」 95年(大学院4年)
『灰色の砦』 「輝額荘」 88年(大学1年)
『原罪の庭』 (未読) 89年(大学2年)
『美貌の帳』 (未読) 96年(卒業後)

『桜闇』

(未読。短編集らしいです。)  
『仮面の島』 イタリア・ヴェネツィア。 99年

 


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