文学部学生論文集①
「名著「神々の血脈」解題」

学籍番号:L0001  名前:センセイ




 青龍先生の第2回講義を聴いたことを受け、独自に「神々の血脈」を解体していきましょう。
 まず一巻の記述ですね。問題の赤ん坊のやつです。確かに最後までわからずじまいの赤ん坊です。が、僕の解釈ではヒロイン京子の母親という事でとりあえず納得がいくと思います。ヒロイン京子の幽体は赤ん坊と同じ白い恐竜です。これでとりあえず同じ幽体を保有=血縁もしくは血脈というのが成り立つでしょう。で、母親ならば年代的にも合うかと思われます。ちなみに母親はすでに亡くなっています。
 次にピラミッドで療養していた赤い竜ですがこれはまちがいなく忘れられていました。断言できます。なぜならば復活した瞬間から何の意志も持たずにヒトラーのなすがままでした。これは赤い竜の元のキルケの性格から見てありえません。
 次、Hidden System。これは何ら補足のしようがありません。青龍先生のいうとおりいきなり現れました。
 最後に最後の戦いについて。これまた青龍先生のいうとおりヒトラーが出てきて片づけてしまいました。初期の敵義周はフツーに生き残っています。っていうよりも最後の戦いのヒトラー・数磨・京子・キルケ・メシング以外はほぼ全員無事です。あんな化け物達を残してその後の世界が心配されますが完結となってるので触れないでおきましょう。



青龍学部長の評価

 荒削りな解題ではありますが、私が講義した物語構成という面からの「神々の血脈」の読解ではなく、もっと物語内容に触れた解題であり、センセイ君の洞察力の深さがかいま見えます。しかし、何よりも大事なのは、この作品を読んでみた、ということでしょう。時間の無駄だ、ということでも、恐れずにやる、と言うのが、バカ学の基本なのです。
 と、言うことで、センセイ君には、文学部第1号単位認定者として、学籍番号L0001を認めたいと思います。

 

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