■ワタシノキオク■

 心の病気に繋がる話。

 私が物心ついたときからのことは”心の病気”に触れているのでそっちを見てもらい、ここではもっと後のことを書きたい。全てを話してしまえば心の負担が軽くなる・・・・そう思ったから。

 私は中学の頃はいじめられっこでよく泣かされた、容姿のことで。『受け口』だったから「猪木」とか「アゴ」とか皆に言われて登校拒否もよくした。その度に親には心配かけたと思う。だから矯正歯科に9年も通わせて貰った。今は多少出てはいるが普通に見える。しかしその頃から男性に対して(同じくらいの年頃女性にも)、恐怖心が沸いてきた。

 『今あの人は私の顔を見て笑ったのではないか?』いつのまにか、そう思い込むようになった。ただ偶然目が合っただけ、顔をジロジロ見られた訳でもないのに・・・・。容姿に自信を持つ、ということは私には出来ない。散々苛められてきたから。

 高校を出たあと少し離れた大学へ通うことになったとき、親戚の家に居候することになった。叔父と叔母の二人暮らしで部屋が空いていたから。最初は楽しかった。学校までの道のりはかなりあったけど、優しくしてもらって色んなものを買ってもらった。しかし次第に叔母は私のだらしなさ(この頃から少し鬱状態だった)が気に入らず、毎日怒鳴られ役立たずと罵られた。唯一の見方の叔父も、私がその当時付き合っていた人と別れたのをきっかけに、ここではかけないようなことを私に強要するようになった。それはそれは地獄の毎日。自分で殻を作り自分を守ることで精一杯な日々。

 そして私はしゃべらなくなった。朝も6時ごろ大学へ行った。会わないように、会わないように・・・・・・。こんな状態でますます状況は悪化。今、自分が置かれている状況は本当は違う自分なんだ、と思い込んでしまうようになった。もっと本当の私は幸せに暮らしているハズなんだ、と。

 それがきっかけであまりにもおかしな行動を取り始めた私。病院に連れて行かれそうになった。鬱状態も酷く、閉じこもっていたから(今でいうと引きこもり?)。やその状態から開放されたのは、一人暮らしを許してもらえた時だ。それでも暫くは怖く、夜は電気をつけないで生活をしていた。

 多分今私が鬱状態に入ってしまったのも、このことを何かがきっかけで思い出してしまったから。

 これが私の記憶。

全ての記憶。嫌なことは全部記憶の宮殿のパンドラの箱へ・・・・・・・。

 

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