『日常』
その日私は早起きして歯医者に行った。
前日は深夜まで、遊戯していたため、
通常であるならば、早起きは困難を極めるはずである。
しかし、本日は違っていた。
目覚ましより早く目覚め、勢い良く布団から飛び出した。
なぜか、その日は不思議な予感がしたのだ。
私のこの手の感は当たることが
・・・・・・・(思考中)。
多かった
いやそこそこ
いや当たったことあったっけ?
・・・・・・・・・・・。
まあ、いいや。
要するに、なんか予感がして早く目が覚めたんです。
ってな訳で歯医者に行ってまいりました。
〜歯医者に到着〜
まずは、先週読みかけだったジョジョの続きを読もうと本棚に向かった、そのとき!
「nozaさ〜〜ん、どうぞ!」
早っ!
陰謀?
これって陰謀?
もしかして、前々から計画していた
「nozaにジョジョを読ませない大作戦」
とか?
・・・・・・・・。
いや、待て待て。
マイナス思考は俺の悪い癖だ。
冷静に考えてみよう。
早く呼ばれるってことは
すなわち
待たなくていいということであろう。
すなわち
早く帰れる
すなわち
休日をエンジョイできる
と、いうことであろう。
よし!ラッキーじゃん!
さて、中に入りますか!
「はい、どうぞ!」
おお!なんてこったい!
いつもはオバちゃんしかいないのに
今日はオネイじゃん!
わ〜い!わ〜い!
わたしは歓喜し、シート腰掛けた。
「痛くなかったでちゅかぁ〜?」
えっ?まじ?まじで?
今、「でちゅ」って言いました?
で、で、で、でちゅ?
いや、言った!絶対言ったぞ!
私は再び歓喜した。
そういうプレイは大好きです。
ていうか、みんな好きだよな?
男なら。
これ?
もしかして、これ?
私の予感はこういうことなの?
狙われてる?
私、狙われてるの?
どぎゅ〜ん! ずぎゅ〜ん!
デンジャ〜なレイで〜
ゴキゲンだぜ〜!
わたしはダパンプになり、歓喜した。
3年ほど前に美容院で美容師に狙われた経験をもつ私としては、
もう信じて疑わない!
もう、どんと来なさい!
その後も
「はい、我慢してねぇ〜〜」
「ちょっとチクッとしますよぉ〜〜」
などと、対幼児用の言葉で攻め抜かれ
もう、痛いやら、歓喜やら、なんだか分からなくなってきたころ
「いつも朝、車ですれ違いますよね?」
ふふ、来た来た。
来たね?
「あの車目立つから、すぐ分かりますぅ〜」
うんうん、そうであろう、そうであろう
「でも、私みたいなカアさんなんか見てないよね〜?」
スタスタスタ
・・・・・・・・・・↓。
ダムダム(ドリブルと見せかけ)
シュッ(シュート)パサァ
「フェイクだ」
BY桜木花道
ああ〜ぁ!
そういうオチね