『哀戦士』

 

 

 

 

 

 

老若男女誰もが涙する感動のストーリー・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



私は毎朝出勤5分前にエンジンの負担を軽減すべく暖気することにしている。

 


愛車に15年乗ろう計画の一つである。

 


しかし、今日は・・・・。今日は・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



今日もいつものように私は玄関を開けて車庫に向かった。

 


そして、運転席のドアを開け、鍵を差し込んで・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ん?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


鍵が差し込まれないぞ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 


どうしたんだ?

 

 

 

 


私はがんばった。

 


とにかくがんばった。

 


しかし、私がいくらがんばっても鍵は刺さらなかった・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


そりゃそうだ。

 

 


よく見てみると私が手にしていたのは「鍵」ではなく、

 

 

 

 

 


それは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


フロッピーディスクであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


疲れてるよ

 

 

 

 


私、疲れてるよ

 

 

 

 


自分が思ってるよりず〜〜〜っと疲れてるよ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



俺は
忠犬ハチ公かよ!

 

 

 

 


来るはずのないご主人を待ってるよ、おい!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



車より俺が先かもな・・・・。

 

 

 

 

 

離  脱