最後のサボテン



しぼんでいくサボテンを見て気がついた

その針の一本一本にも触れようとしない僕は
君を愛する資格すら持たなかったんだ


羊を数えても眠れない夜

明かりをつけて君を揺さぶり起こす。
吐き出す弱音と
行き場のない恋のうた

君のことなんて どうだってよかった
だって僕は、真っ白な天井を見上げて
ときにはまぶたを伏せた


今日は、痛みを感じるほどの快晴

だけど、今
どうしてこんなに涙が出るんだろう
君以外のためには
もう泣いたりしないと決めたのに。
洗濯バサミがないと飛ばされてゆく、うすっぺらなハンカチだ
君というアイロンで、
まっすぐ立つことができていたんだ。

鏡に映る 醜くなった君は
武装解除をして楽になった?


折れて、砕ける
君のカケラは、僕の胸に突き刺してゆくから。




最後のサボテン@琉紗

2004.4.14*


サボテンネタ好きなんです。サボテンの存在はお好きな相手を当てはめてみてくださいな。なんていうか珍しく比喩表現タップリー。



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