訳も知らないで




ただ笑いころげるしかない
今の私たちは
共に笑うだけで手をつなげたつもりでいて

ひとりよがりに話して、
今の私たちは
共に泣いただけで生涯枯れないものを築いたつもりでいて

違うと気付いているのは君だけじゃなくて


ただ私たちは全て、訳も知らないで

理解したつもりで

振     り     か    ざ   し  て い る

       友情だと、愛情だと、恋人だと、自分だと
自分の声なんて世界中に響くことはないと知っていて
だけど、聞いてほしくて

そのくせ
「世界中」なんて実感をつかめずに。


歯車がかみ合わなくても
たった5秒くだらないことで笑いあうだけで
全て埋まったと思ってしまう

まだすきま風は吹いているけれど

君という存在を、
自分じゃない存在を未だ、
受けとめられず

もう少し もう少し 、

ひらいた腕が大きくなることを祈って

受け入れるという、意味も知らないで




訳も知らないで@琉紗

2003.12.26*


題名はスネオヘアーより。
夜に「ガラスの十代とは何か」と思ったら書いていたもの。間違ってることもあると思うけど、まだまだ言いたいことは沢山あるんだけど、今のところの結論。
「何かが違う」って分かっていて、「変えなきゃいけない」って分かっていて、その違うもの・変えるべきものが漠然としすぎて分からないっていうか。20代になったら分かるかな。






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