紅い、世界



この掌中に収まるのは、絶望で
悲鳴ばかりが響く


夕暮れ

夕陽が紅く私を染めて、すべてを私が

血色に塗り変える。


小鳥は木から飛び立ち、
帰り着くときにはその木は燃えて、

小鳥は溶けて水になった

命はとても儚くて。

だから、私も儚いんだ。

気付くその時には私も溶けて水になる


どうして、助けにきてくれないの?

叫んでも虚しいだけで。


世界が、溶けて水になるころ

浮かぶのは笑顔ではなく

私をにらむ、
   あ   な  た で し た。






紅い、世界@琉紗

2003.11.1*


暗い。去年の今ごろに書いたのを発掘したので、加筆して載せてみました。あのときの心情なんて思い出せないから、なんでこんな暗いの書いたのか分かりません。最後の三行は書き換えてみました。さらに暗く(笑)




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