「嘘吐きの輪廻転生」


外の世界のざわめきに耳を傾けようともせず、ただひたすらペンを動かす。

何のために…?

ざわめきに耳を傾けると、不安が心をかき乱す。

一体何をしにきたんだろう?

何をしにこの世界に生まれた?

大切な人がいました。自分の命を捧げてもいい程大切で大好きでした。

でも、その人は、———————————。生きる理由を失いました。

もう、無くて困るものは無いのです。守るべき物も無いのです。

無くなってしまったから。

いつ死んでも平気です。あなたが向こうにいるから。

でも生きようと思う。あなたがくれた命だから…。


モドル?