私はその書物をおかみさんに取ってもらって、四十何年前にそうしたように、高橋源吉とフォンタネジーに関する叙述を黙読した。もう胸のときめく筈はないが、四頁あまり立ち読みした。やはり自分には、印象の深い書物だと肯定しないわけには行かなかった。
「この御本、頂きます。せっかくですから」
私は紙幣を帳場机の上の硝子板に置いた。
無心状 (井伏鱒二)
日記
(気が向いたとき、ニュースがあったときなど。不定期)
読書(等)感想
(ほぼ読書感想)
引用
(必要な時にうまいこと言えるようになりたい)
リンク
(まだない。ただしそろそろ活動しようと思う)
作者になんて興味ないかもしれないが
(どこにでもいるタイプだと思うし、実際そう言われることも多い)
ありがとう