甘いひととき  戯言子作

ぽたん

あたたかいコーヒーに

ぽたん

またひとつ

角砂糖が溶けるよりも

早く終ってしまいそうな

この甘いひととき




行く先  戯言作

先の見えない

この長い道に

この

長い道に

立っている事に

気付いた

ふと振り返ると

何も見えない




幸運  戯言作

永遠から

振り落とされた者にとって

ただ一つある

幸運は

いずれ枯れ行くだろう大木に

刃をあてる権利が

ある事だろう




真夏の疾走  戯言作

ただ走り抜ける

様々な思い

立ち止まる事を知らず

そして

力尽きるときには

ただ

眩しすぎる空を

見上げるだけ




  戯言作

星の群れ

歓喜、懐かしい匂い

ただ、とりのこされた事に気付き

笑いと共に吐く空気

はしゃぎ、走る少年を見ながら

一人歩く夜道




もういいや

なんか見るかな