モルモン −アメリカ生まれのカルト宗教− ご挨拶
当サイトの目的と管理人の自己紹介
当サイト「モルモン —アメリカ生まれのカルト宗教— 末日聖徒イエス・キリスト教会の正体を探る(仮題)」は、モルモン教(正式名称:末日聖徒イエス・キリスト教会)の聖典・教義などの内容や、教会が隠している社会的問題の実態を明らかにし、その特異性や危険性をインターネット上で公開し、これ以上新たな被害者を増やさないことを目的として、2004年8月20日に仮オープンしました。
(正式なオープンは、9月を目標にしています。)
「末日聖徒イエス・キリスト教会」と言われてもピンと来ないかも知れませんが、「モルモン教」と言えば、「あぁ!」と思われる方も多いでしょう。
スーツ姿の20歳前後の若い二人のアメリカ人が、変わった形のヘルメットをかぶり、街中をマウンテン・バイク風の自転車で徘徊し、駅前や住宅街で宗教の勧誘活動をしているのを見かけたことはありませんか?
また、モルモンの信者の中には芸能界やスポーツ界等で活躍している人も多く、有名なところでは、斎藤由貴やケント・デリカットなどの芸能人をご存知の方もいるでしょう。
彼らこそがこのモルモン教の宣教師や信者で、その所属教会の正式名称を「末日聖徒イエス・キリスト教会」と言います。
日本では「宗教(信仰・信教)の自由」が認められていることはどなたでもご存知だろうと思います。私も、個々の人々が自分の信仰を持ち、気に入った教会に通い、宗教者としての人生を選ぶことについては、何ら意義を唱えるものではありません。
しかし、10年ほど前に日本中を震撼させた「オウム真理教」のように、危険かつ悪質な新興カルト宗教が、「宗教の自由」の隠れ蓑をかぶって、日本中を我が物顔で渡り歩いていることも、また事実です。
私の周りでは、やはり10年程前に両親がこのモルモン教の信者になってしまいました。不幸中の幸いというべきか、我が家では、このカルト宗教からの直接の深刻な被害はまだあまりないのですが、家族が何やら怪しげな宗教に入ったら、心配するのは当然の感情だと思います。
私は学生時代に自分が専門に勉強していた学問の関係で、本来の正統的なキリスト教を、少しだけですが学ぶ機会がありました。しかし、モルモン教が「キリスト教」を名乗っているにも関わらず、両親から聞いた教会の教義や思想は、人間は死んだら神になるとか、身分制度を思わせるような階級制の天国の存在、そして有名な一夫多妻制教義や有色人種差別的な思想など、とてもキリスト教と呼べるようなものではありませんでした。
一体、両親が入信した「モルモン教」とはどのような宗教なのか、気になって色々と調べていたところ、「献金」と称した半強制的な資金集めや、「無料英会話教室」の仮面を被った強引かつ悪質な勧誘活動をしていることが分かり、また、終末論を唱えることにより信者の危機感を煽り、マインドコントロール的な手法を用いることによって、信者や求道者がモルモン教から離れられないように、心や思考を巧みに操っていることも知りました。運良く教会の呪縛から逃れて脱会しようにも、脱会希望の信者をしつこく追い掛け回したり、脱会届を受理しなかったり、受理しても手続きをせず何年も放ったらかしにしているなどの実態も、大きな問題となっているようです。
私の最初の目的は、家族のこの不可解な新興宗教での活動を考え直してもらうことだったのですが、どの新興宗教にもありがちなことで、一度入信してしまった人は、なかなかそこから抜け出すことが出来ません。「宗教は麻薬」と言われる所以だと思います。実際私の家族も、脱会問題をめぐって何度も何度も喧嘩のような険悪な状態になりました。
そこで私は、自分の家族も含め、現在信者である人への働きかけは、しばらく見合わせることにしました。教会が隠し、また自覚していない様々な問題点を指摘し、冷静に考えるよう勧めても、無批判に盲信している信者にはむしろ逆効果だということがよく分かったからです。
しかし、インターネットなどを通して、この教会に安易に入る人が後を絶たない事実を知って、このままにしておくわけにもいかないと考えるようになりました。
実際、こういった新興宗教に入る人は、その団体の実態をよく知らないまま、あまり深く考えず、サークルに参加するような軽い気持ちで入信する人も多いようで、これは非常に危険な状態だと思ったわけです。
ですから、既に信者になってしまった人はもう仕方ないとしても、まだモルモンと関わりのない人、あるいは、しつこい勧誘を受け、断りきれずに入信してしまいそうな人、また、これから信者になろうかと真剣に考えている人たちに、少しでも「警告」を発することが出来れば・・・との思いから、こういったサイトを立ち上げることにしました。
誤解の無いように一つだけ申し上げておきますが、私は宗教の全てを否定するものではありませんし、信仰の問題は、最終的には、所詮「個人の自由・個人の選び」だと思っています。
ただそのためには、「正確で公正な情報」は必要です。「個人の自由な選び」を主張する以上、本人が本当に "自分の頭で" 考え、判断出来なければ、それは「自由」でも何でもありません。
従って、様々な不都合な情報を隠蔽しているモルモン教の現状は、私はとても認めることなど出来ません。
しかし、その情報を得た上で、それでも尚且つ「私はモルモンに入信する!」というのであれば、それは「自己責任による個人の自由」です。でもその結果、どんなトラブルに巻き込まれたとしても、それは入信した「あなた自身の問題」です。そういったことを、少しでも真剣に考えれば、思い付きの軽率な判断で「宗教」など出来ないと思います。
私は無理に引き止めたり、辞めさせようとしたりするつもりは全くありません。
が、しかし、皆さんが、モルモン教の問題を考える上での一つの "きっかけ" になれば、幸いに思います。
2004年8月20日 管理人:ねこぱんち!
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