沖縄の魅力。
それは、もちろん青い海と空。
ゆっくり流れる時間。
……ですよね？？
桜子だって、もちろん楽しみにしていました。
なのに、初めての沖縄では、それどころじゃなくて＾＾；
えっ？
初めての沖縄行きの目的は、遊びじゃねぇだろ？？
(・_・; ・・・そ、そ、そうです。
桜子には、税理士試験受験という目的で、遊ぶ暇なんかなかったすっ＾＾；
う、海？・・・行ってませんよブンブン(>_< )( >_<)ブンブン
(;一一) ジィー・・・・・・・・。
・・・・行きました。
ウチナーの友人がボートを出してくれたので、水納島まで。
天気にも恵まれて、楽しい時間を過ごしました♪
でも、ほとんど部屋で勉強していましたよ、桜子<(｀^´)>エッヘン。
( - ゛-) ジッー・・・・・・・・・。
す、すみません、エイサーにも行きました＾＾；
(^-^;・・・勉強の合間に、それなりに楽しみました。
元々試験が終わった後1日は沖縄を楽しむことにしていたのに。
勉強の合間に楽しんでいなかったらトンでもないことになっていました。
本当に、ツイテなかったです。
なぜか？？
試験の次の日、一日遊ぶつもりだったのに、朝からどんよりとあつい雲に覆われていました。
海の色も鉛色で、普段なら見られない波しぶきなんかもちらちらと。
そして、天気予報では悲しい知らせが・・・・。
2.3日前に発生した台風が、やはり沖縄本島を直撃するとのこと。
心置きなく青い海と空を満喫しようという桜子の目論みは見事にハズレました。
この日は、水納島に連れて行ってくれた友達とは別の友達が一日付き合ってくれるはずだったのに。
台風対策の準備があるということで、約束はキャンセルされ、どこにもいく気になれず部屋に篭ることに。
しかも、台風が通過するのは翌日、桜子が東京に帰る日って予報。
宿の主人である友達は、飛行機が飛ばなかったらそのまま泊ってていいってことなので、少しほっとはしたものの・・・。
欠航なんて頭の片隅にもなかったです。
だって、東京じゃ台風なんて夜中に通り過ぎていきますモン(｀ヘ´)
(たまたまです＾＾；でも、台風が原因で電車が止まるようなことは、あまり記憶にないですね・・・)
正直、友達が台風対策を理由に約束をキャンセルしたときは、大袈裟だなって思いましたよ。
沖縄の台風被害はニュースにもなるので知っていたつもりだけど、実感がないので軽く考えていて、自分には関係ないと。
本当に知らないっていうのは、怖いですね。
明日の朝は、きっと晴れているとタカをくくってました。
風に揺れる木々の音と雨の音がだんだん大きくなっているというのに、晴れると思っていた。
期待は見事にはずれ、朝起きたら、風の音で起きたら、外はすごいことになっていました。
窓に当たる風が半端なく強い。
ガラスがミシミシと音を立てているし。
ヒューヒューって風の通る音だって、初めて聞く音です。
テレビの台風速報では、高速道路の閉鎖と路線バスの全線運休、夕方までの飛行機の欠航を知らせていました。
桜子が乗る予定の便は、夜の最終便。
この段階では、飛ぶのか飛ばないのかわからない(>_<)
ここからが大変！！
とにかく、運行予定を確認しなくちゃならない。
飛行機会社の問い合わせ窓口にダイヤルしても、話し中。
そりゃそうですよね。
8月の上旬、時はまさに夏休みの真っ只中。
沖縄には観光客がたくさんいるわけで、運行状況が気にならない人はいない。
電話は話中から『ただいま混雑しております』のアナウンスに変わり、繋がるまでこのアナウンスを何度も聞いてます。
テレビの台風速報を見ながら、携帯電話を握り締めていました。
すると・・・。
ぴっ、ぴっ、ぴっ、と電池の残量が少なくなっていることを知らせる音が。
充電しなくては。一度片付けた荷物の中から充電器を取り出して、充電することに。
最初の悲劇は、この後すぐに、桜子を襲いました。
台風の速度が予想以上に遅いので、夜の便はなかなか欠航が決まりません。
もしも時間通り運行するとしたら、高速も路線バスも機能しない状態で自力で空港まで行かなくてはなりません。
こんなとき、友達に頼りたいのは山々ですが、友達たちにも都合があり、何とかしても自分で空港に辿り着かないと。
一般道路だけなら最低でも3時間はかかります。
道路状況もわからないし、チェックインのことを考えると4時間前には宿から出発しないと。
早めにタクシーを手配しなくちゃならないし、といろいろ考えていたら・・・プチッ。
いきなりテレビが消えました。
えええええええええええええっっ・・・、な、なに？？
桜子は、すっかりパニックです。
部屋の中でオロオロしていたら、ドンドンドンとドアを叩く音が。
宿の主人である友達でした。
内心、空港まで送って行ってくれるって言ってくれるのかな・・と、かすかに期待していましたが・・・。
「停電したみたいだけど、大丈夫か？」
再び、えええええええええええええええええええええっっ？？？？
携帯電話の充電はまだ途中だし。
事務所の電話も使えません。
恩納村のど真ん中にいるのに、陸の孤島にいる気分です。
外の雨と風は酷くなるばかり。
ど、どうする、桜子？？！
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