お元気です?
もう、あなたに手紙など書くことがないと思っていたけど…
これが、ほんとに最後の手紙です。許して下さい。
去年、異国に行って来ました。
ぶらぶらと気ままな一人旅で、どこに行っても、あなたのことばかり思い出されました。
街の様子を話したら、あなたはおもしろがって聞いてくれるだろうな…
あなただったら、どんな反応するかな…って。
あなたに愛されたい。
その感情を押し殺し、あなたの別れ話を受け入れたのは、物分りのいい女、大人の女でありたかったから。
それでも、あなたとの友情は残ると、信じようとしていた、愚かな私。
あなたが私を愛していないことに、気がつかない振りをして、あなたにしがみついていた。
…あなたの肌の感触も
…あなたの匂いも…
…あなたのぬくもりを
今でも覚えている。
ゆがんだ感情は、ゆがんだ人間関係しか残さない。
わかりきっていたことなのに、私のあなたへの接し方はゆがんだ感情のまま…
あなたを愛したことも、いつかいい想い出となり、笑って話せる日がくるでしょう。
もし、もう一度あなたに逢えたら、「いい女」になったといわれたいと思う。
ごめんなさい。
ずいぶん、迷惑をかけてしまいました。
最後まで読んでくれて、ありがとう。
あなたにも、幸せがきますように。