前回に続き(笑)、二次創作小説について、思うことを。
たくさんある二次創作小説サイトですが、『これはちょっとまずいんじゃないの?』って感じるサイトもないわけじゃありません。
『二次創作小説は、趣味の世界なんだから、なんでも有りでしょ!』
と、原作の恩恵を受けているという謙虚さがないって言うか…開き直っているって思えちゃうサイトです。
前にも書きましたが、二次創作小説は著作権法違反です。
著作権法は親告罪なので、原作者から告発されなければ、罪には問われません。
二次創作小説のサイトも同人誌も原作者の好意で黙認してもらっているだけ。
だから、原作から逸脱しているものは、本当はまずいんです。
と、いうことで……。
今回は著作権とサイト運営について。
原作とは違うカップリングでのストーリーや"裏"と呼ばれるアダルトバージョンのすべてを悪いとは思いません。
カップリングにも好みの違いがあるので。
それだけで原作や原作者のイメージが壊れるとは思わないし。
アダルトバージョンでも原作のイメージを壊さないものもあるし。
だけど、目に余るサイトがあるのも事実!
ずっと、気になってました。
たくさんの秀作があり、一つのジャンルとしても確立しつつあるのに、一部のサイトの暴走で、原作者の逆鱗に触れたらどうしようって。
そう思ってた矢先、昨年の7月の上旬にいくつかのサイトが閉鎖や休止を告知しました。
桜子も楽しみにしていたサイトもあったので、非常に残念でしたね。
だけど、妙に引っ掛かりも感じちゃって。
それがなんなのか、考えてみたんです。
そして、出た結論は『サイトの閉鎖・休止の理由に対する違和感』。
・原稿を書く気力、サイトの更新する気力がなくなった
・誹謗中傷された訳じゃないけど、指摘を受け入れて、云々
・言葉が暴力になることを知りました、云々
まぁ、こんな理由でしたが……。
書く気力がなくなったってのは良くわかります。
桜子だって、落ち込んで何もする気にもなれず、サイトの閉鎖も考えたから。
でも、それ以外の理由には納得ができなかった。
サイトを運営していく以上、いろんなことがあります。
非難や指摘を受けることもあるのは当然のこと。
だって、二次創作をするだけで著作権法違反ですから、なんらかの指摘を受けてもおかしくない訳で。
まさか、二次創作が著作権の侵害だって、知らないのでしょうか?
言葉が暴力になることも、昔から『言論の自由』『表現の自由』と『言葉の暴力』の境界線について論じられていることからもわかるように、書く立場(書くことに限ら
ず、何かを伝えたいって思ったら)になったら、必ず意識するものだと思うのですが。
意識して言葉を選ぶことが、書くことに対する責任じゃないのかなぁ?
どういった指摘を受けたのかは、説明があった訳じゃないのでわからないけど、『指摘を受けたから、サイトを閉鎖する』、その短絡的思考には、言葉にも、サイト運営にも、無責任さを感じました。
桜子的には、小説を書くにあたって何も調べないのも、無責任に含まれると思ってますが。
文中に正しくないことを書いておいて、『○○は、×××について専門的なことはわからないので……』って注釈付ければ、なんでも許してもらえると思っているでしょうか?
結果的には"いい加減"なことを書いているだけなのに。
嘘やでたらめを書き綴ることが、"小説を書く"ことなんでしょうか?
"フィクション"と"でたらめ"は、似て非なるもの。
文章力とかの問題じゃないんです。
なんか、この現実に"小説を書く"と言う共通の趣味持つものとして、非常に残念であり、腹立たしさを感じます。
知らなかったで済まされることでないのを、知らないのでしょうね……。
そう言えば……閉鎖・休止していたサイトが、いくつかサイト名を変えて復活してました。
あるサイトは長々と注意書きを書いて、同意を求めてましたが……。
原作者の著作権は侵害しているのに、己の著作権を守ることに躍起になっているようで。
すごく不愉快に思ったのは、桜子だけかな……?