いったい自然とは何なのだろうか?
鳥が巣を作るのは自然。アリがアリ塚を作るのも自然。
しかし人が町を造るのは自然を壊す行為だという。
人がここまで知恵を進化させたのはサルから進化を重ねてきたからだ。
進化は自然のなすべき技である。
鳥が空を飛ぶように進化して空を飛ぶのが自然ならば、
人間が車を走らせ森を消すことも自然ではないだろうか?
人は自然を壊すことが自然なのではないであろうか。
田舎の木造住宅に住むより、コンクリートジャングルに住むほうが人間にとって自然なのではないだろうか?
そして自然と自然でない。その差は本能と理性にあるとも自分は考えている。
野性、すなわち本能と知性、すなわち理性。
人間は野性のまま、本能で自然を破壊し、知性、理性で自然を守ろうとする。
こう考えられないだろうか?
そして人間にとって自然な状態、今の環境破壊の時代になって人間の本能が活性化してきた。
キレる十代などその通りではないだろうか。
生まれたときから森林にいる狼が本能のままに生きるように、
生まれたときからコンクリートジャングルに生きてきた世代が本能のままに行動する。
これが人間にとっての自然ではないだろうか。
そんなことを考える。
もしそうだとしたら自分は本当に不自然な生き方をしている。
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