私のゲストブックです

sig4 - 04/06/01 02:13:44

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まがりながら 道に沿って歩いていく 日々はいつも雨 ズボンの裾は濡れていて 今日の川は水嵩が増している こんな日に亡くなった人は 天に昇っていけるのだろうか 病室の天井の隅から 自分を見下ろしていて なんとも哀れな格好をしているものだと 嘆くともなしに思い 家族の気配は感じても見えず 病室の窓の外では やあ、雨が降っていたのか 雨がトタンの渡り廊下に降る音が やけに大きく聞こえる 日々に沿って歩いていく 私の子供が大きくなったら などとも、考えるが まあ、とりあえずはそれもよかろうよ なぜなら私が妻を愛しているから。 明日の昼まではやみそうにない雨と 明日の夕までは切れそうにない曇り いまはまだどこかに行くあてもないし 誰かが呼びに来るまでは この景色が変わることもなかろうよ 雨の道の先で信号が青から黄色へ変わっていく 道をすべるセダンがブレーキランプを踏んだ 私は後部座席の窓から覗き込んだ チャイルドシートには赤ん坊がいた いつか見た私の子供、それよりは劣るなと 悲しみは少しよぎり 私は運転席へ御幸せにと告げたかった 車はアクセルで去っていく 轍には雨の波 さようなら、と思った どこかから妻と子供に大きな声で呼んでいて欲しかった おとうさん、おとうさん、おとうさん 私は家に帰り、椅子に座り テレビを見ているべきなのではないだろうか? 歩くには少し遠い家の方角を見て 雨空の下でタクシーを待った 途切れなく雨音は水溜りに降った その間に私はなぜか濡れていた ああ、今日は通夜があるか

しぐ - 03/08/10 02:33:54
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