その工場はいつも作りつづけています。 深い奥でせっせと工場は動いています。 人気商品にワライ、カンドウなどがあります。 複雑な形で使用が難しいシット、 時にはイカリ、カナシミなんかも作っています。 最近ジョウシキとかセケンテイなどの はいてく商品も作っています。 結構な売れ筋です。 そういえば、欲を買い込む人が増えて困っています 工場の奥ではゆっくりゆっくり アイっていう不思議なものを作っています。 最近値下げされた巷のアイとは違います。 こっちのアイは微妙な調合と単純なデアイでこつこつ作るんです。 一人じゃ買えませんよ。 二人で買いに来て下さい。 そして、大事にしてやって下さい。 |
へをこいた。 ぷっとなった。 そしてみんな笑った。 へをこいた。 くさかった。 おこりながらもみんな笑った。 へをこいた。 おおきな笑顔にまぎらせ またこいた。 笑うこえがきこえる。 いっぱいの笑顔がみえる。 いま、ぼくは幸せのなかにいます。 |
『今度生まれ変わったら何になりたい』 そんな問いにみんなこう答える。 『金持ち。芸能人。キレイな人』 人は生まれ変わっても 人で生まれたいと願う。 魚も花も鳥も生まれ変わったら、 人になりたいのかな? 人間は一番の支配者、 地球は人間を中心に回っている。 それは確かな事実。 こんなダメな支配者じゃ、 魚も花も鳥も虫も 人間になんてなりたくないって 強く願ってるはずだよね。 |
我がとんでいます。 ちっちゃい世界の中で バタバタと せわしなくとんでいます。 おれが おれが バタバタ おれ我 おれ蛾 |
ぼくの耳はすごい耳です。 声が聞こえます。 いろんな声です。 ぼくの耳はすごい耳です。 声の主のやさしさが聞こえます。 声の主の強さが聞こえます。 そして、声の主の愛が聞こえます。 ぼくの耳はすごい耳です。 時には何も聞かなくても 声の主の心が聞こえます。 また、聞こえました。 あなたの声。 |
上をみあげると 緑の天井から光がこぼれます。 まっさらな空気で 体中がいっぱいになります。 遠くから耳にささやく 水の流れる音、水泡のはじける音。 目を閉じると何も見えないけど 全ての存在が感じられます。 そんな場所です。 そろそろ秋です。 赤いじゅうたんで 君を待ってます。 |
夢を見た。 広い場所にたったひとり。 泣いても笑っても叫んでも そこにはだぁれもいない。 友情も愛情も憎しみも そこにはなぁんにもない。 そんな夢を見た。 目を覚ますと、となりに スヤスヤ眠る大すきなひと。 夢でよかった。 夢のような日々。 |
ぼくは猿。 ある日けんかをしていると、 神様が知恵を与えてくれた。 ある日お腹がすいていると、 神様が火と道具を与えてくれた。 ある日想いを伝えられないでいると、 神様が言葉を与えてくれた。 今、戦争が絶えません。 神様はぼくたちに何を与えるだろうか。 それとも、 神様はぼくたちから何かを奪うんだろうか。 |
告白の日の朝。 テクテクテク。 足どり重いいつもの道。 モクモクモク。 煙とともにおじいさん。 『なんでもあげるよ。君にあげる。 お金?宝石?それとも愛? 愛する人からの永遠の愛?』 おそるおそるぼくは答えた。 『勇気』 テクテクテク スタスタスタタタ。 足どり軽いいつもの道。 |
ドンドン、ギューッ、ギョロギョロ。 シュッシュッ、じわーっ、ギシギシ。 ドクドク、スー、ハー、、ぱくぱく。 ぐーぐー、ポキッ、ズンズン。 いやー、いきてる、いきてる。 なんでもできる。 |