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ぼくの親父は大の熱帯魚好きで、ぼくが小学生の頃から自宅には水槽の山があった。
おかげで、ぼくも小学生の頃は熱帯魚博士の異名をとるほどのサカナおたくであった。

特にぼくはアフリカンシクリッドと呼ばれるジャンルの魚がスキで、当時、シクリッドの王様『アーリー』を育てあげることに全精力を投じていた。親父は、ディスカスと呼ばれる熱帯魚の中でも高級な魚を、自慢気に育て親父帝国を作っていた。友人は古代魚(アロアナ)に手を出し、その魚の為に120cmもの水槽を買い可愛がっていたが、アロアナが亡くなった時に落ち込むどころか楽しそうに魚拓をとっていたのにはビックリした。

社会人になっても、友人Mクンと東銀座の熱帯魚屋にはよく行って何時間も魚を見て、喉がカラカラになるまで『スゲー』と言いつづけた覚えがある。

で、その熱帯魚マニアのぼくが先週、海遊館に行ってきた。
海遊館、海を遊ぶと言う文字通りなかなか、さかな、いいところである。これでもかッ!というぐらいでかい水槽があってそこをドカーンとジンベイザメが通り、元気のないナポレオンフィッシュがボテー泳ぎ、マグロがプリプリに育って私はマグロですと元気に主張していた。

ぼくは、もちろん海水魚よりも淡水魚がスキである。
食べるなら海水、飼うなら淡水。サバは焼くより、煮付けに限る。これはぼくのモットーだ。

素人は水族館に行ってもペンギン、ラッコ、イルカのメルヘンゾーンに気を取られれる。しかし、味のある男、違いの分かる男は、黙って淡水勝負である。

で、海遊館での淡水魚(熱帯魚)ゾーンは見てみると、華やかさがなく、シンプルと言うか、色気がないというか、なんと言うか他の水槽にやはり比べ見劣りしていた。しかし、玄人はそこに美しさをみつける。ぼくの場合もまた然りであった。

アジアアロアナがデーンと横切り、レッドテールキャットがウニョウニョと這いずり、ガーがドッカーンと留まり、そこはまさにジャンゴーであった。一番ビックリしたのがアストロが暗闇のなかでひっそりと佇んでいたことだ。博士としたことが、一度目はアストロの存在を見落としてしまった。それほどまでに、ただじっとアストロは息を潜めていた。

ま、熱帯魚を知らない人には、おもしろくないけど、淡水魚には華やかさがないだけに味がある。これはホントッ!
形が滑稽なもの、生きる為にある特殊な部分を発達させたもの、よく見ると想像が広がっておもしろい。
人間だってそう、華やかな奴より、味のある奴のほうが見てて飽きないモノ。

地球の裏側の熱帯の魚たちを見つめてみるのも意外とおもしろいのでオススメです。
ぼくの自慢できることの一つに、『友達』がある。
自分で言うのもなんだが、友達には恵まれている。いつもは気付かないけど、風呂に入ってる時、布団でボケっとする時、電車に揺られてる時、何気ない時にポンと思う。

男は女に惚れる。そして、女は男に惚れる。大多数の人の話だが。
ぼくは、男だから女の事はわからないけど、男が男に惚れるってのもある。
ただし面と向かっては言わない。
『おれお前に惚れた』ってバーでかっこよく語っても、友情度数があがるわけがないからだ。逆に下がること請け合いである。だから、男が男に惚れるっていうのは、押入れの隅にでも隠すぐらいに見えないところにおいておく。

ぼくは、この男に惚れる時ってのが、結構ある。
普段バカばっかの友達の、たまに見せる真剣な面に、『キモチワリ・・』、じゃなくって『おっ』と思う。でも、ぼくが女だったら、付き合う男はもちろんぼくである。ぼくの友達とは、確実にお付き合いをしたくはない!!いい奴ばっかだけど、あの連中と接吻や、その他のあんなこんなは、100%お断りである。

で、ぼくは別に友達自慢をしたいわけではなくて、なにを隠そう自分を誉めてやりたいのだ!!
基本的に小学生の頃から鏡がダイスキだったナルシストで自分ダイスキ人間のぼくが、さらに自分で自分を誉める。

これは非常に恥ずかしい行為である。確実に恥の上塗りである。
しかし、今日は自分を誉めてあげちゃうのだ。

いい友達を持って、いい関係を築けた自分に乾杯である。

恥ずかしいので、話題を変えよう。

女が言うカワイイは信用できない。
だいぶと話が飛んでしまった。

やっぱり、話を戻そう。

なぜぼくが自分を誉めたかそれには訳がある。
世の中でぼくと友達全員がカブっている奴は一人もいない。つまり、今のぼくの友達関係はぼくしか持っていないものなのだ。言い換えるとぼくにしか築けなかった関係なのだ。
言いたい事がわかってもらえたら、みんなも自分自身を誉めてやりたくなるはずなのだが・・・・。


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A DAY IN THE LIFE
熱帯魚馬鹿の一日
ホモじゃねぇけど
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