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癒し系のペットが流行っているそうである。どこまでが癒し系なのかは不明だが、空前の癒し系動物ブームらしい。

ぼくは動物がスキかと聞かれれば、スキと答えるが、ムツゴロウさんみたく何でもよーしよしよしよし!てな感じでは全くない。むしろぼくはヘビは怖いし、カラスも怖い、ウサギもハムスターも怖いと完璧な小心者である。
しかし、動物はスキである。ただし見るのがである。

今はそうでもないが、犬が猛烈に怖かった。地震、雷、火事、チワワと言った具合である。
原因は学校帰りに給食で取っておいたパンをあげたら手を噛まれたと言う、恩を仇で返すような行為にあったからである。
昔から曲がった事を許さない父に育てられた為、この犬の行為を許せる訳もなく、犬はキライだと公言し、実はただ怯えていただけという恥ずかしい過去を持っている。

さて、そんなぼくも昔はペットを飼っていた。九官鳥のキューちゃんにウズラ3匹、鳩とスズメも飼ったことがある。
なぜ全て鳥なのだと聞かれても偶然としか答えようがない。九官鳥といえばおしゃべりをする鳥で有名である。
もちろん我が家の九官鳥も例外ではない。しかし、しゃべる言葉は「アッチャン、朝ヤデェ」とこてこての関西弁である。しかも、言葉の頭に「アッチャン」と必ず付ける。「アッチャン、オハヨー」「アッチャン、スキ」などなどである。
言うまでもなく、ぼくに対して話すならば、開口一番「ダイチャン」と言うべきである。「アッチャン」は姉である。当時、キューちゃんの世話係はぼくである。理不尽である。だが、そんなキューちゃんの大好きな「アッチャン」は動物アレルギーでくしゃみをしていた。理不尽である。

そんなわけで我が家では今から10年以上も前に、アレルギーとは無縁の熱帯魚を飼い始めた。噛むこともしゃべることもなく理不尽な出来事は全く起こらず、実にかわいいお魚である。ただ、問題があった。親父である。水槽をたらふく買い込んだのである。狭い我が家に15もの水槽と母親が鬼の形相で並んでいた。
そんなこともあったが、我が家では今でも何食わぬ顔をして魚たちは泳いでいる。家族も
魚を見ながらの食事に少なからずとも癒されているはずである。

動物を使った介護セラピーで癒し効果が高いとあり、確かにぼくもそう思う。
だが、それは付き添ってやれない子供たちの言い訳としか聞こえない。
生活に溶け込んだ動物と暮らしてこそ、人も動物も互いに居心地がいいのだろう。
我が家は、10年間も毎食癒されっぱなしで、そろそろ生き仏である。
5Zpe
         
A DAY IN THE LIFE
Qちゃんの裏切り

暑い季節、今年も来ちゃいました。
一昨年まで関東にいたボクにとって、関西の夏は過ごしやすい。湿度が関東よりも低いからだろうと思う。
東京の夏は、ムワッとしててなんだかワキのしたの蒸れ具合が体全体にムシムシと音を立てて這いずりまわる感じがした。関西の夏は、暑いっちゃぁ暑いが、蒸すというより焼かれる感じである。
ま、日本全国、夏になれば必然とビールがうまくなるわけで、ビールに恋しているぼくは夏になると必要以上にエンジョイできていいわけだが。

学生の頃はキャンプだ!釣りだ!海だ!山だ!恋だ!スケベだ!と鼻息荒く夏を過ごしたものだが、今年、24歳の夏はクラーの効いた部屋で阪神のナイター中継を見て満足しているという、正しき日本のおじさんにまた一歩近づいたと実感する夏となっている。

夏といえば、娯楽の殆どが楽しめちゃうナイスな季節だが、なぜかぼくのキライなオバケが元気な季節でもある。
元々、百聞は一見にしかず的思考のぼくは、オバケも霊も幽霊もキョンシーも信用していない。

だいたい、おばけ君の話となると何かしらとイヤな噂しか耳にしない。
おばけがいるなら、もっとおもしろい話があってもいいと思うのだが、オバケ君の話になると恐怖や緊張がつきまとう。

昨日さー、高速道路でオバケがスピード違反でキップ切られてたとか、夜の音楽室でおばけが、もののけ姫を歌ってたよとか、もっと斬新なオバケの噂も聞いてみたい。

ぼくがオバケになったら、いろんな人のの枕元に立って鼻の穴にマヨネーズを詰めてやろう。
胡散臭い心霊作家の鼻にも、国会議員にも、カリスマモデルにも詰めてやる!!
きっと噂になって、キューピー会社さんから金一封くるかもしれない。そして『謎のマヨネーズおばけ現る!!なんと鼻の穴にマヨネーズ!』と新聞の一面を飾って、供養の為に世界中の人が鼻にマヨネーズを詰めて一分間真顔で過ごすと言う意味のない行為をしてみんなにもらおう。


話が脱線してしまった・・・。

ぼくが言いたいのはですね・・・、オバケも霊もね、男が女を口説く術なのですよ!と言うカッコイイ一言なのである。
男がオバケ屋敷に行くのも、ホラー映画観るのも、怖い話をするもの、キャーとギャルに抱き付かれたいと言う不純な動機の現れである。だって、男同士で怖い話とか、ホラー映画なんか見ないものッ!!
つまり男は馬鹿ですね、いつの時代も男は馬鹿なんですね。

大声でここで女性達に告げよう!!
男がホラーを持ち出すとき、それは、男自身がジェイソンになる時である!!
しかし、女性達よ、大いに怖がってあげましょう!!で、男がジェイソンに変身する様を大いに楽しもう♪
ほら、ほら、そろそろ来るよって感じで、ホラーホーラ来たって感じで。

ほらほら、ホラー