力
木を渡る風の音が
川のように聞こえ
私の居場所を隠してしまう
バスの窓に映る自分の顔が孤独だと
思う自分の弱さに嫌になる
でも
雲をわるようにあったあの虹のような
不完全でもきれいだとたちどまらせるように
理由もなく湧く力が
私をまた
明日へと導いてくれる
私の明日への道は
私にしかうみだせない
優しさも救いも理由もない
見知らぬ人の笑顔のような力が
私の顔を前に向ける