贈る言葉


この言葉を贈るとしたら
それは君だろう
もう逢うこともないけれど

懐かしい店の中
時間だけがたっていた

弱虫な自分を嫌い
何かを誰かのせいにして
それでもたまにわかり合える仲間と
笑っていた

泣きたい日は幾らでもあった
ささいなことで
疲れきっていた
それでも
ささいなことで救われていた
誰かの笑顔とか言葉とか

この言葉を贈るとしたら
それは君しかいない
昔という過去を生きた
情けないけど一生懸命だった
今の自分とは違う自分に

いい時間を過ごしたんだね

時は過ぎ
もう二度と逢えない自分と
あえない人々と共に
あの日は過去へ