三日月


三日月は頼りなさそうに
星空に

エンジンの音も
聞こえないくらいに
切ない歌は
響く

いつか誰かと
あなたが
出会ってしまうから

私は
それを見ているから

せめて
幸せな笑顔だけ
この三日月のように
私にください

三日月はやがて
満月に

私はいつか
彼の笑顔を