雲間
夕方の空
雨雲の間から
驚くような青空
まだ陽は沈んでいないことを知る
深い深い青は
やがて夜空になり
爪の先のような月を光らせる
丘の上の家の明かりが
私のために光っているわけでもないのに
私を優しくする
雲の流れがいつも違うように
月が欠けてもいつか満ちるように
私は私でいこう
行く道も着く場所も
違うとしても
わかりあえる
わかちあえる
そんなものがあるから
風が吹く田舎道
歌を口ずさみながら