季節はずれのクリスマスツリーは
自由でほのかな光に包まれて

その光は
儚い命なはずなのに
時を忘れるように
浮かんでいた

まるで
それは
思い出

消えてしまいそうに淡く
すがりついてしまいそうに甘く

あなたを
愛した日が在った
あなたに
愛された日が在った
それだけは
消えてしまわないように

胸に
そっと
光を