一言、二言

過去の一言、二言
 2011年12月27日  また来年
 今年の更新は今日でお終い。更新は年明けの3日か4日あたりから。

 年末恒例の“Grand U-gnol ベスト10”を書き上げましたで、ごらんください。

 □2011年ベストミステリへ


 ここで一つ。今年の後悔を。

 今年の課題図書の一つであった「五輪の薔薇」を読み終えることができなかった・・・・・・なんとか上巻は読み終えたのだが、下巻は手つかず。来年に持ち越しとなってしまった。
 今まで大概、読むと決めた本は読んで来たんだけど・・・・・・。この「五輪の薔薇」、決して難解というわけではないのだが、話が全然進まなくって。もうちょっと内容を濃縮してくれたらと思いつつ、来年もちまちまと読み続けていきたい。


 と、こんなところで。
 今年も当サイトをご覧いただき、ありがとうございました。
 来年もまたよろしくお願いします。
 皆さん、よいお年を。

 2011年12月24日  2012本格ミステリ・ベスト10 付け足し
 今回の本ミスでは「新世紀本格短編オールベスト・ランキング」が行われた。これは2001年から2010年に出た短編作品の中からベストを決めようという企画。この企画にも私ugnol名義で参加させていただいた。

 自分なりに2001年から2010年に出た作品を調べはしたものの、これは取りこぼしがありそうだと思っていたのだが、結果を見るとそうでもなかった。だいたいは予想の範疇に入っていた。とはいえ、1位となった法月氏の「都市伝説パズル」については、すっかり忘れていた・・・・・・というか、憶えていなかった。HP上で感想を書いてはいるのだが、それほど記憶に残る作品ではなかった。再度読みなおしが必要か。

 ベスト20を見ると、やはり最近の作品のほうが強かったように思える。そんななか結構前に書かれている、前述の「都市伝説パズル」や有栖川氏の「スイス時計の謎」、柄刀氏の「ゴーレムの謎」が挙げられているのを見ると、もはや時代に関係なくオールタイムベストといっても良いのかなと思える。

 今回のランキングで目立ったのは麻耶雄嵩氏。これはさすがとしか言いようがない。
 また、作品集を一冊しか出していないにも関わらず、3作がベスト10に入った梓崎優氏もすごい。今後、これらを越える作品を出すことができればオールタイムベストも必至であろう。
 そして、作品集となったもの自体は少ないものの、いろいろなアンソロジーでよく作品を見かける大山誠一郎氏も高く評価されている。

 このランキングを見ると、ここ10年のうちに短編作品を出して評価されている作家の数が思いのほか限定されていることに気付かされる。この結果は、ここ10年間のミステリ界の情勢を集約できたといっても過言ではないだろう。意外と色々なことを気付かされる企画であった。

 2011年12月22日  本年度、最後の購入本?
 本日の購入本
 「贖罪の奏鳴曲」 中山七里(講談社)
 「都市と都市」 チャイナ・ミエヴィル(ハヤカワ文庫SF)
 「破壊者」 ミネット・ウォルターズ(創元推理文庫)
 「サイモン・アークの事件簿Ⅲ」 エドワード・D・ホック(創元推理文庫)

 今年の新刊で、購入予定のものはこれで最後。ひょっとして、これで今年の購入本はお終い? ・・・・・・と行きたいところだが、予定外の本や、本屋へ行って突然欲しくなってしまう本などもあると思うので、本を買わないということは決してあるまい。まだまだ、来年まで10日近くあるし。

 2011年12月17日  今年のランキング(海外編)
 海外作品に関しては、ページ数の分厚い作品が多いことが悩み。

 今年というか、近年、ハヤカワミステリの作品に良書が多くなっている。どうやら早川書房はハヤカワミステリに力を入れているのだろう(その分、ハヤカワ文庫のほうではミステリ作品が少なくなっているようだが)。
 ただ、ページ数が厚い作品が多く、気軽に手を出しづらいのが欠点。今回、多くのランキングで1位となった「二流小説家」も出た当初から話題となり、読んでみたかったのだが、なかなか踏ん切りがつかなかった(現在は購入して、読んではいないが手元にある)。

 他にも気になった作品で東京創元社から出た「忘れられた花園」という作品があるのだが、こちらはハードカバーの上下巻ということでさらに手を出しづらい。購入してもそのまま積読になりそうなので、文庫化(されるか?)を待ちたいところ。

 そんな具合で、人気作家やシリーズもの以外では、なかなか手を出しにくい海外ミステリ。元々海外ミステリって敬遠されぎみという印象を持っているのだが、このような傾向であると、ますます一般の人は手を出しづらいのではないだろうか。

 ちなみに、ランキングを見て購入したのは以下のとおり。
 「二流小説家」 デイヴィッド・ゴードン(ハヤカワミステリ1845)
 「探偵術マニュアル」 ジェデダイア・ベリー(創元推理文庫)
 「三つの秘文字」 S・J・ボルトン(創元推理文庫:上下)
 「夜の真義を」 マイケル・コックス(文藝春秋)

 2011年12月15日  今年のランキング(国内編)
 今年の国内ミステリは「ジェノサイド」と「折れた竜骨」が人気を分けたような感じである。個人的には「折れた竜骨」は2010年作品であるがゆえに、やや昔の作品という気がしなくもないのだが。

 昔は、ランキング上で読んでいない本は即購入! という感じであったが、最近はそうでもない。ジャンルによっては、とりあえず文庫待ちでいいやと考える作品が多くなりつつある。
「ジェノサイド」などは、今年の中ごろに、帯に“ランキングの上位は必至”というようなことが書かれていたのを見たのだが、なんとなく文庫待ちでいいかなと思ってしまった。そんなわけで未読。
 また、今本屋に並んでいて、これからブレイクすると思われる沼田まほかる氏の作品も文庫待ちでいいかなと。

 未読本で即買いしたのは、この2冊。
 「開かせていただき光栄です」 皆川博子(早川書房)
 「密室グラデーション」 長沢樹(角川書店)

 国内のランキングは一見、地味なようでいて、その実、ベテラン・中堅・若手と幅広く、さらにジャンルも幅広くなったというように思える。意外とランキングに入った10冊をそのまま読んでみても、飽きずに読みとおすことができそうな気がする。

 漠然と幅広く作品が集まっていつつも、良く見ればベスト10に入っている作品がどのランキングも似たり寄ったり。今年はある意味、地道に良い作品がきっちりと集められていると言ってもよいのではないだろうか。そう考えると、ベスト10内に入っている作品を読み逃すというのも惜しい気はするのだが・・・・・・

 2011年12月12日  驚愕の結果に!!
 本日、待ちに待った「2012本格ミステリ・ベスト10」が届いた。

 その結果であるが、私が1位に推していた「縛り首の塔」が・・・・・・ベスト30にも入っていない・・・・・・

 「えっ!!!」

 なんてこった。このHPで応援すると、大概ランキングで日の目をみないような気が・・・・・・


 Grand U-gnol は加賀美雅之氏を陰ながら応援しております。

 2011年12月10日  ハヤカワ新シリーズ? それとも再??
 本日の購入本
 「解錠師」 スティーヴ・ハミルトン(ハヤカワミステリ1854)
 「リヴァイアサン クジラと蒸気機関」 スコット・ウエスター(新ハヤカワ・SF・シリーズ5001)
 「いわゆる天使の文化祭」 似鳥鶏(創元推理文庫)

 なんとなく最近の流れでハヤカワミステリを購入。良い作品が結構出ているようなのだが、どれもページ数が厚く、容易に手を出すことができず、積読がたまりつつある。来年は、ハヤカワミステリをなんとかせねば。

 それと早川書房から新しいシリーズが。ポケミスと同じサイズでSF作品を刊行していくらしい。ただし、新シリーズといっても昔、銀の背表紙のSFシリーズが存在していたので、その続刊ともいえる。そんなわけで“新☆ハヤカワ・SF・シリーズ”と銘打たれている。番号は5001番から。
 今後、このシリーズも購入していくとなると・・・・・・ますます積読が!!

 2011年12月9日  今読むべきか、来年に持ち越すべきか、それが問題だ
 本日の購入本
 「キングを探せ」 法月綸太郎(講談社)
 「このミステリーがすごい! 2012年版」(宝島社)

 年末に来て、法月氏の新刊が! しかも長編!! 急いで読むべきか、来年じっくり読むべきか、悩みはつきない。

 本日、「このミス」を購入。パッと中身を見てみると・・・・・・週刊文春のランキングと変わり映えしないような・・・・・・

 2011年12月7日  年末最後の講談社ノベルスは久々の黒田氏
 本日の購入本
 「さよならファントム」 黒田研二(講談社ノベルス)
 「猫柳十一弦の後悔 不可能犯罪定数」 北山猛邦(講談社ノベルス)

 黒田氏の作品を購入するのも久しぶり。昨年出た講談社BOXのは買わなかったので。それ以前の作品と言えば2007年に講談社ノベルスから出た「ナナフシの恋」。しばらくの間、ゲームの脚本などを手掛けていたようだが、そろそろ本格的にミステリの世界に戻ってきてもらいたい。今作はどのようなものになっているやら。

 2011年12月3日  これで11月分はOK
 本日の購入本
 「ヴェニスを見て死ね」 木村二郎(創元推理文庫)
 「予期せぬ来訪者」 木村二郎(創元推理文庫)
 「デッド・ゼロ」 スティーブン・ハンター(扶桑社文庫:上下)

 年に一度のハンター、まだ「蘇るスナイパー」を読んだばかりの気がするのだが・・・・・・。
 てっきり新シリーズでも始まるのかと勝手に思い込んでいたのだが、この作品もボブ・リー・スワガーのシリーズのよう。

 2011年12月1日  週刊文春ランキング
 本日、「週刊文春 12月8日号」が発売。

 毎年恒例のミステリランキングが掲載されている。

 パッと見た感想はというと・・・・・・早川の「ミステリが読みたい!」とそんなに変わりない気が。本命不在のように思われていたが、ベスト10となると今年はあまり変わり映えのない結果になるのであろうか!?