一言、二言

過去の一言、二言
 2010年12月28日  また来年
 今年の更新は今日でお終い。
 また、年が明けたら更新しますので、それまでしばしお待ちを。
 と、いいつつも、1週間くらい空いても普段と変わらないような気がしてならないのだが・・・・・・

 年末恒例の“Grand U-gnol ベスト10”を書き上げましたで、ごらんください。

 □2010年ベストミステリへ


 それでは、ちょっと早めですが
 今年も当サイトをご覧いただき、ありがとうございました。
 来年もまたよろしくお願いします。
 皆さん、よいお年を。

 2010年12月25日  今年の購入はお終い?
 本日の購入本
 「ブーベ氏の埋葬」 ジョルジュ・シムノン(河出書房新社)

 河出書房によるシムノンの小説選もこれで6冊目。といっても、生前かなりの数の作品を書いていた作家なので訳す本が尽きることはないだろう。個人的には、メグレ警部のシリーズをもう少し新装版で出してもらいたいのだが。

 と、この作品を購入したことによって、今年購入する予定の本はお終い。今のところ購入予定の本はないのだが、年末に本屋めぐりをしていけば、何か購入してしまうかもしれない。面白そうな本に巡り合えればよいのだが。

 2010年12月23日  ランキングによる掘り出し物一覧
 ランキングを見て、年末に購入した作品をあげてみると、

 「丸太町ルヴォワール」 円居挽(講談社BOX)
 「神の棘 Ⅰ」「神の棘 Ⅱ」 須賀しのぶ(早川書房)

 「陸軍士官学校の死」 ルイス・ベイヤード(創元推理文庫 上下)
 「愛おしい骨」 キャロル・オコンネル(創元推理文庫)
 「英雄たちの朝」「暗殺のハムレット」「バッキンガムの光芒」
          (ファージング3部作)ジョー・ウォルトン(創元推理文庫)
 「WORLD WAR Z」 マックス・ブルックス(文藝春秋)
 「ノン・ストップ!」 サイモン・カーニック(文春文庫)
 「卵をめぐる祖父の戦争」 デイヴィッド・ベニオフ(早川ミステリ)

 と、こんな感じで結構な数になった。いつもどおり、国内の作品で落としていたものは少なかったのだが、海外作品はさすがに網羅するというまでにはいたらない。今後、続編などが期待される作家もいるかと思うので、ここにあげられた本を早めに読みたいのだが、今のところ読んだのは「陸軍士官学校の死」のみ。他は来年中・・・・・・に読みたいところであるが、例年のパターンとして、必ずしも次の年に全て読めるとは限らない。

 2010年12月19日  ちょっと遅くなったが、本ミスの話を
 今年も「本格ミステリ・ベスト10」に投票させていただいたのだが、その際の話をひとつ。

 いつもの国内ベストと海外ベストに関してはよいのだが、今回はもうひとつ追加されていて“2000-2009海外本格ミステリオールベスト”という企画があった。つまり、ここ10年の間に出た海外本格ミステリのランキングを行おうという企画である。

 これに投票する際に迷ったのが、近年活躍している作家に投票すればいのか、それともそれに関わらず2000-2009の間に出た作品に入れればよいのか、ということ。本来の趣旨であれば、近代的な作家の作品に入れるべきなのだと思われる。しかし、ここ10年に出た現役作家の作品で本格ミステリといえる内容のものをあまり思い浮かべることができない。パッと浮かぶのはポール・アルテくらいであろうか。もちろん最近活躍する多くのミステリ作家はいるものの、“本格”作品を書く作家とまでは言い切れない。

 結果として私は、過去10年間に出た作品の中から本格ミステリだと自身で認められるような作品をあげることにした。ようするに近年になってようやく訳された古典作品である。

「本ミス」が送られてきて、その結果を見てみると、やはりどういったスタンスで投票すればよいのか迷った人が多かったのではないかと感じられた。結果としては現代的な作家である(最近新しい作品が訳されないのは何故?)ジル・マゴーンの作品が一位となっていた。その他は古今東西入り乱れた内容のランキングとなっていた。

 個人的にはこの企画は難しかったのではないかなと思わずにはいられない。やはり“本格”という制約があるゆえに、なかなか全体的に満足を得られるようなランキングにはなりづらいのではないだろうか。ある意味、「このミス」とかでやったほうがディーヴァー、コナリー、クック、カーリイといった作家が上位に来て、整合性が得られるように思われる。

 ようするに海外本格ミステリを語るのであれば、年代を絞らずに完全オールタイムでやったほうがいいのではないかということか(でも、それだと決まり切ったのが上位に来て、つまらないのだけれども)。

 2010年12月18日  期待してよいのか?
 今週の購入本
 「群衆リドル」 古野まほろ(光文社)
 「白 虹」 大倉崇裕(PHP研究所)
 「死角 OVERLOOK」 マイクル・コナリー(講談社文庫)
 「サイモン・アークの事件簿Ⅱ」 エドワード・D・ホック(創元推理文庫)

 予定外の本を1冊購入。それは古野まほろ氏の「群衆リドル」。最近、古野氏の作品は読んでいなかったのだが、ハードカバーで出ていたのと、副題に“Yの悲劇’93”と書いてあるのに惹かれて購入。年末最後の問題作となりうるか!? ひょっとすると来年度のランキングに入ったりして・・・・・・

 2010年12月11日  今年のランキング
「ミステリが読みたい」「本ミス」「このミス」「週刊文春」

 国内のランキングを見比べてみると、「隻眼の少女」「叫びと祈り」「綺想宮殺人事件」「写楽」が全てのベスト10に入っている。特に他とは趣旨が異なるはずの「本ミス」さえもダブっているというのは不思議なこと。それだけ今年は本格度が高いともいえるのかもしれない。
 他には「シューマンの指」「悪の教典」が4つのランキング中、「本ミス」を除く3つのランキングに入っている。

 海外編に関しては、さすがに「本ミス」は他とのダブり具合が少ない。全てのランキングに入っているものはさすがにないものの、それでも「陸軍士官学校の死」「ロードサイド・クロス」「フランキー・マシーンの冬」「ラストチャイルド」「卵をめぐる祖父の戦争」「音もなく少女は」「ファージング」とかぶっている作品が多いことに気がつく。

 今年のランキングに関しては、意外性のあるランキングというものがなく、どれもほぼ同じ傾向という結果になってしまっている。「本ミス」はそれなりに特徴があるものの、「ミステリが読みたい」「このミス」「週刊文春」これら3つに関しては順位が異なるだけで、ほぼ変わり映えのしないランキングと言えるであろう。「このミス」と「週刊文春」に関してはここ数年、ランキングが似たようなものになっているという指摘が続いている。「ミステリが読みたい」は良くも悪くも独自性のあるランキングのように思えたのだが、今年はそういった面も薄れてしまったようだ。


 私見で2点ほど。私の今年の一押しである「さよならドビュッシー」がランキング20位圏内に影も形も見えないというのには納得ができない。みんなあまり読んでいないのだろうか。宝島社から出ている「このミス」の座談会でさえも全く触れいないというのはどうかと・・・・・・。私自身は結構衝撃的だったのだが、他の人たちにとってはそうでもなかったのかな?

 それとマイクル・コナリーの「エコー・パーク」が「週刊文春」のベスト10圏内に入っていなかったのには驚いた。個人的には「ラスト・チャイルド」をうわまっているように思えたのだがこれも人それぞれということか。

 2010年12月10日  ランキング出そろう
 本日の購入本
 「このミステリーがすごい!2011」(宝島社)
 「きまぐれ砂絵/かげろう砂絵 なめくじ長屋捕物さわぎ3」 都筑道夫(光文社文庫)
 「美女と竹林」 森見登美彦(光文社文庫)

 このミスが出たことにより、年末のランキングがでそろった。今年のランキングはやや意外性はあったものの、基本路線はどのランキングもそう変わっていない。

 明日にでも簡単にまとめをしてみよう。

 2010年12月8日  今年も本ミスに投票してます
 「2011 本格ミステリ・ベスト10」(原書房)

 今年も投票したことにより、献本いただきましたー。ありがとうございます。届いたのは月曜日でした。更新さぼってすみません。
 今回は従来の国内ベストと海外ベスト、さらには10年分の海外ミステリベストランキングと三本立て。なかなか興味深い結果が出ていた。詳細は週末にでも。


 本日の購入本
 「週刊文春 12月9日号」
 「乾いた屍体は蛆も湧かない」 詠坂雄二(講談社ノベルス)
 「無貌伝 〜人形姫の産声〜」 望月守宮(講談社ノベルス)

 週刊文春のミステリベスト10が出た! 年に一度の週刊文春(それもひどい話だ)。こちらはほぼ順当というか、特に意外な作品がなかったように思えた。「このミス」が出たら、合わせてまとめてみよう。

 2010年12月3日  年末にハンターがキターー
 本日の購入本
 「蘇えるスナイパー」 スティーヴン・ハンター(扶桑社文庫 上下)

 刊行予定から見逃していたので、まさかこれが出ているとは思わなかった。本屋で発見して、驚き! スティーヴン・ハンターの最新作、ボブ・リー・スワガーが活躍する「蘇えるスナイパー」。

 最近のハンターの作品は従来のスナイパーの作品とはかけ離れて、ややキワモノ系が多いという気がしていたのだが、今作はようやく“らしい”作品となっているようだ。この時期の出版ということもあり、今年中に読むことができるかは微妙だが、なるべく早めに取り掛かり、ボブ・リーの世界を満喫することとしよう。