アブラム・デイヴィッドスンといえば以前、河出書房新社の<奇想コレクション>から「どんがらがん」という作品集が日本でも出版されている。その作品集を読んだ際には、それなりに面白かったものの“異色作家”という感触のほうが強く残された。それが今回、エステルハージ博士というキャラクターが活躍するという形式上統一された(内容が統一されているのかは読んでみなければわからない)作品集が出版された。面白いと思えるかどうかわからないのだが、なんとなく怖いもの見たさで購入してしまった。どのような作品が飛び出してくるのやら。
講談社文庫とともに発売される「IN・POCKET」の11月号には毎年恒例“文庫翻訳ミステリー・ベスト10”が掲載されている。毎年のランキングに先駆けて、まずはこれを見て今年の読み逃しがないかを確認。
そうした中で、今年気になった未だ読んでいないものを2組。
「陸軍士官学校の死」ルイス・ベイヤード(創元推理文庫:上下巻)
陸軍士官学校で起きた事件に、元敏腕警官と、若き日のエドガー・アラン・ポーが挑む。
「英雄たちの朝」「暗殺のハムレット」「バッキンガムの光芒」ジョー・ウォルトン(創元推理文庫)
これら3冊は“ファージング”というシリーズ3部作。これらは歴史改変エンターテイメントで、ナチスドイツと講和を結んだイギリスという背景で描かれた作品。
といったところが未読であり、気になった作品なのであるが、どれも大作なので今年中に読むのはきつそう。買って読むにしても来年に繰り越しになりそうな気が・・・・・・
2010年11月13日 年に一度のIN・POCKET
昨日と今日の購入本
「IN・POCKET 11月号」(講談社文庫)
「指し手の顔 脳男Ⅱ 上下」 首藤瓜於(講談社文庫)
「さよなら、そしてこんにちは」 荻原浩(光文社文庫)
「田村はまだか」 朝倉かすみ(光文社文庫)
「なめくじ長屋捕物さわぎ2 からくり砂絵/あやかし砂絵」 都筑道夫(光文社文庫)
「システィーナ・スカル」 柄刀一(実業之日本社)
年に一度の「IN・POCKET」の購入日!(←こういう言い方は失礼か?) 今年の読み逃しがないか、徹底調査!!
2010年11月10日 何故か積読のものばかりが
本日の購入本
「最後の音楽」 イアン・ランキン(ハヤカワミステリ1841)
「オリュンポス3」 ダン・シモンズ(ハヤカワ文庫SF)
「最 愛」 真保裕一(文春文庫)
「木洩れ日に泳ぐ魚」 恩田陸(文春文庫)
イアン・ランキンのリーバス警部シリーズがとうとう完結を迎えた! そんなことより、これでリーバス警部の作品が3冊たまってしまったので、先に「獣と肉」から読まなければ。「最後の音楽」にたどり着くのはいつ?
「オリュンポス」もその前に出ている「イリアム」を読まなければ、先に進むことができない。シリーズ全5冊。すべて読み終えるのは再来年!?
真保氏と恩田氏の積読本もたまってきた。着実に読んでいかなければといいつつ、それらを読む前に別の新刊を買うことになりそうな気が・・・・・・
2010年11月6日 講談社ノベルスから一冊
今週の購入本
「記録の中の殺人」 石崎幸二(講談社ノベルス)
今週はこれだけ。そういえば石崎氏ここ数年、1年に1冊ペースで作品を書き続けてくれている。このくらいのペースで書き続けてくれると、読んでいる方としてはちょうどいいなぁと感じる。特にライト系のミステリを書く作家であれば、このくらいの間隔で書き続けてくれないと、作家の存在自体を忘れそうになってしまう。
2010年11月3日 今月の新刊は
今月の注目の新刊は、なんといってもイアン・ランキンの「最後の音楽」。なんとリーバス警部シリーズの完結編。これでリーバス警部ものが読めなくなってしまうなんて・・・・・・。まだ「獣と肉」「死者の名を読み上げよ」を読んでいないのだが、ますます読むのがもったいなくなってしまう。とはいえ、このまま積読にしておいてもしょうがいないので、来年の目標として一気に「最後の音楽」まで読みあげてみることにするか。
それと、そろそろ年末のランキング本などが出始める頃なので、月末は本屋を物色することになりそうだ。