一言、二言

過去の一言、二言
 2009年11月29日  ミステリが読みたい! 2010
「ミステリが読みたい! 2010」が発売されたので、ちょっと語ってみたい。

 まぁ、ランキングの内容は別にいいかと思う。ランキングの種別によってそれぞれだと思うので。
 今年は海外作品の方が予想しやすいと思われる。ベスト5については、他のランキングもほぼ同じようになるのではないだろうか。
 それに比べれば国内の方が混戦になりそう。正直、このランキングを見ても、これが強いという作品があまりない。あと、去年の作品だったので、自分のなかのランキングからはこぼれおちていたのだが、「造花の蜜」は今年のランキングの中に組み込まれるのかと。

 ちょっと気になった点をいくつか。この「ミステリが読みたい!」のランキングであるが、ランキングの表が読みにくいという点をあげたい。特に、タイトルと作家名しか書いていないのだが、できれば出版社も書いておいてもらうと助かる。そうすると、知らなかった本を探しやすくなるので。

 また、今回は部門別ランキングというのがついているのだが、そのなかの一つにキャラクター部門というものがある。しかし、これに肝心のキャラクター名が入っていないのはいかがなものだろう。一応、考え方としては作品全体でのキャラクター部門ということなのであろうが、人物名をあげてのほうがよりキャラクター部門らしくなると思われる。
 あえて部門別をやるのであれば、そういった詳細にもこだわってもらいたい。

 ノーマークであった、気になった本を上げてみると。
 「死神を葬れ」 ジョシュ・バゼル(新潮文庫)
 「メアリー−ケイト」 ドゥエイン・スウィアジンスキー(ハヤカワ文庫)
 「粘膜蜥蜴」 飴村行(角川ホラー文庫)
 「粘膜人間」 飴村行(角川ホラー文庫)

 海外作品では目新しい作家が出てきているが、日本ではここで取り上げた飴村氏ぐらいであろうか。

 あとは、文春のミステリランキング、「このミス」ランキング、「本ミス」ランキングを待つばかり。来週末か再来週の頭くらいには出揃うかな?

 2009年11月28日  アジア本格リーグの続刊であるが
 本日の購入本
 「美術館の鼠」 李垠(講談社:アジア本格リーグ3)
 「蝶の夢」 水天一色(講談社:アジア本格リーグ4)
 「サム・ホーソーンの事件簿VI」 エドワード・D・ホック(創元推理文庫)
 「フィッシュストーリー」 伊坂幸太郎(新潮文庫)
 「孤宿の人」 宮部みゆき(新潮文庫 上下巻)

 9月に続いて“アジア本格リーグ”の本が出版された。今回は韓国と中国のミステリ作品。
 このシリーズの第1巻(台湾ミステリ)と第2巻(タイ・ミステリ)を読んだのだが、やや期待はずれ。今回の2冊は、これぞアジア本格ミステリというものを体現する事ができるのであろうか? アジアのミステリはこんなもんじゃないというところを見せてくれればと願っているのだが。

 2009年11月26日  早川のランキング本
 本日の購入本
 「ミステリが読みたい! 2010年版」 ミステリマガジン編集部編(早川書房)
 「静人日記」 天童荒太(文藝春秋)
 「GOSICKII -ゴシック・その罪は名もなき-」 桜庭一樹(角川文庫)
 「瀬下耽探偵小説選」 論創ミステリ叢書

 これが出ると、いよいよ年末のランキングラッシュが始まるという気にさせられる。まだ年を重ねていないはずだけど、既に定着してしまったようにさえ思える。

 といいつつも、今年は海外作品のランキングの1位はアレだろうなと思っていたら、まさにそれ。まぁ、上位はだいたい予想通りの本で固められたという感じ。

 詳細は、また後日。

 2009年11月23日  ミステリ・フロンティアの新作だけれど
 本日の購入本
 「田舎の刑事の闘病記」 滝田務雄(東京創元社:ミステリ・フロンティア)

 たぶん、土曜日くらいに出ていたと思うのだが、見つける事ができず、今日本屋でようやく発見。それで購入したわけなのだが・・・・・・

 正直なところ、購入するかどうか迷った。というのは、本書は「田舎の刑事の趣味とお仕事」の続編に当たるのだが、その前作がさほど良い作品とは思えなかったので、これを買う必要があるのかどうかと悩んだ。ただ、今までミステリ・フロンティアの作品は全て買い続けているということで、結局購入。

 というように、ミステリ・フロンティアの作品を買い続けているものの、近年レベルが低下していると感じずにはいられない。新人発掘に力を入れているからこそという面もあるのだろうが、微妙な本が多すぎるように思える。
 最近は、全て買わずに気に入った本だけを購入すればよいかなと思い始めている。この本の出来次第で、今後どうするか決めることにしよう。

 2009年11月21日  どちらの本?
 本日の購入本
 「球体の蛇」 道尾秀介(角川書店)
 「SOSの猿」 伊坂幸太郎(中央公論新社)

 タイトルだけ並べられたら、どちらが道尾氏の本で、どちらが伊坂氏の本か、わからなくなりそうだ。

 伊坂氏の本は昨年末に出た「モダンタイムス」を、その分厚さから敬遠してしまい、いまだ手付かず。そうこうしているまに「あるキング」が出たものの、とりあえず「モダンタイムス」を読んでからなどと考えているうちに「SOSの猿」が出てしまった。これで伊坂氏の積読が3冊に・・・・・・

 道尾氏のほうは、ちょうど今週「花と流れ星」を読み終える事ができ、ためずに済ます事ができた。「球体の蛇」は今年中に読めるかな?

 できれば「モダンタイムス」も今年中に読めればと・・・・・・

 2009年11月14日  年末ランキングの魁
 最近の購入本
 「IN・POCKET」 (講談社文庫)
 「氷姫 エリカ&パトリック事件簿」 カミラ・レックバリ(集英社文庫)

 来月の初旬には、一挙にミステリランキングの関連書籍が出版されるが、一番早いのが講談社による「IN・POCKET」。私が年に一度「IN・POCKET」を購入する月である。
 ただし、こちらは文庫翻訳ミステリのランキングとなっているので、限定されたものとなっている。

 とりあえず、ざっと見てみたのだが自分が持っているもの以外で気になったものがいくつか。
 その一つは、本日購入してきた「氷姫」という作品。こちらはスウェーデンの女性作家が書いた処女作。作家と刑事が協力して事件謎を探るというシリーズものらしい。しかし、最近は「ミレニアム」といい、“クルト・ヴァランダー”シリーズといい、スウェーデンの作家の活躍が著しい。

 他に購入してみようと思っているのが、同じく集英社文庫の「静かなる天使の叫び」。また、買ってあるのだけれど、まだ読んでいない「川は静かに流れ」も今年中に読んでおきたい本である。

 2009年11月11日  貫井氏の文庫落ちの本
 本日の購入本
 「夜 想」 貫井徳郎(文春文庫)

 貫井氏の本は、大概単行本で購入しているのだが、この作品はなんとなくスルーしてしまった。それが文庫化されたので購入。
 新興宗教をテーマにした、貫井氏ならではの社会派小説の力作(とのこと)。
 かなり重そうな本であるが、良作・力作であることは間違いなかろう。心して読むこととしよう。

 2009年11月7日  ハメットかぁ
 本日の購入本
 「うみねこのなく頃に episode2 上」 竜騎士07(講談社BOX)
 「武家屋敷の殺人」 小島正樹(講談社ノベルス)
 「デイン家の呪い」 ダシール・ハメット(ハヤカワ文庫)

 ダシール・ハメットの「デイン家の呪い」が新訳で登場。でも、ハメットの小説って、あまり読んでいないような。名作とうたわれている「マルタの鷹」を読んだはずなのだが、全く印象に残っておらず、本当に名作と思えたかどうかもさだかではない。これは、ハメットも集めて読み直したほうがよいのかもしれない。チャンドラーも何回か読み直すことによって味が出てきた。これはハメットもそろえて、全部読んでみるというのもいいかもしれない。来年の目標にしてみようか・・・・・・とりあえず来年中に集めるというところだけでも。

 2009年11月3日  今年も、あと2ヶ月
 早いもので、今年もあと2ヶ月しかない。そろそろランキング本も出始める頃なので、今年度中の読み逃しをできるだけ少なくするようにチェックしなくては。

 と言いつつも、10月に大作がいくつも刊行されたので、実際のところそれを読むだけで精一杯のような気もするのだが・・・・・・ただ、今のところの刊行予定では11月12月の購入予定の新刊は若干少なめとなりそうなので、ここからラストスパートを駆けてゆきたいと考えている。

 最近東京創元社が国書刊行会の世界探偵小説全集の作品の文庫化を行っているよう。もちろん世界探偵小説全集の作品は全てそろえているのだが、カーやバークリーの作品は文庫版も買っておきたいところ。
 よって何だかんだ言いながらも、読むかどうかはわからない本を含めると、結局お金だけは出て行く始末ということに変わりなさそうだ。