チャーリー・チャンって、ミステリ史上では、そこそこ有名な探偵のはず。しかし、近年入手できる本はほとんどなく、私も「チャーリー・チャンの活躍」を創元推理文庫で読んだきりである。これも、全部復刊してもらいたいシリーズのひとつである。今回の作品を機に、なんとかそのような流れにならないものか。
先週、「ミステリが読みたい!」を買ってきたのだが、読んでみると、これがまた去年に続いての見事な偏りっぷりである。
といっても、あくまでも投票による集計方式であるということは付け加えておきたい。
海外部門に関しては、ベスト10中、6冊が早川書房の本である。正直なところ、海外作品もっと色々と出ているだろと、言う気がしないでもない。何冊かは既読の本もあるのだが、このランキングを見て、買って読んで一般読者が納得するかが微妙なところ。特にデニス・ルヘインの「運命の日」がランキングの上位に来ているのだが、これは小説としてはともかく、ミステリとして受け入れられるかどうか疑問に思える。
ただ、国内ランキングについては、ほとんど早川から作品が出ていないためか、ベスト10の中には入っていないので、かなり公平な目で見る事ができる。今、私が気になっている作品は「告白」(双葉社)という本で、小説推理新人賞受賞作品。最近、よく本屋でも並んでいるのを見かけているので、いつでも購入する事ができる。そろそろ購入してみようかなと考え中。
それ以外では、他に目立った作品はなく、今年は各社ランキングごとで、1位がそれぞれ入れ替わるのではないかと思っている。
今年の他のランキングの予想をすると、「フロスト気質」と新鋭トム・ロブ・スミスの「チャイルド44」あたりが目玉となるだろうか。また、ランキングには入ると思うのだがジェフリー・ディーヴァーの「スリーピング・ドール」は1位をとるのには、ちょっと弱いかもしれない。
また、国内では、そろそろ三津田氏の作品が1位をとってもと思うのだが、今話題の「告白」や伊坂氏の「ゴールデンスランバー」あたりに寄り切られてしまうというのが妥当な見方か。それとも意外なところで貴志祐介氏の2作品のうちのどちらかが来る可能性もあり。
上記に挙げた以外で、ランキングのベスト3に入るような作品があるだろうか? 私が見落としているような作品が上位に来てくれれば、年末に本を読む楽しみが増えるのだが。
2008年11月22日 週末の買い物
本日の購入本
「ルルージュ事件」 エミール・ガボリオ(国書刊行会)
「T型フォード殺人事件」 広瀬正(集英社文庫)
「儚い羊たちの祝宴」 米澤穂信(新潮社)
「ミステリが読みたい! 2009年版」 ミステリマガジン編集部(早川書房)
「レモン月夜の宇宙船」 野田昌宏(創元SF文庫)
と、色々な本を購入。迷うのは、「ルルージュ事件」を今年中に読んでおくべきか、否か。
それと、「ミステリが読みたい!」に関しては色々と述べたい事があるので、また後日。
2008年11月19日 新刊は週末へ持ち越し
今週は、購入予定の本が少ない。いつくかは週末にでるようなので、そのときにまとめて購入してくるとしよう。
たぶん、本屋には「ルルージュ事件」が並んでいると思うのだが、国書刊行会の本ということもあり、大きな本屋にしか置いてなさそうである。
先週は結構な冊数を読んだのだが、その反動からか、今週は少なめになりそうだ。また、読んでいるのが「スリーピング・ドール」と「チャイルド44」と、どちらも濃い目の本ということもあり、そう簡単には読み終わらないだろう。とはいえ、どちらも今週中に読む事ができそうだ。
さらに並行してデニス・レヘインの「運命の日」も読んでいるのだが、こちらはさらに濃い内容(というか、ミステリというより労働争議を描いた歴史書)であり、読み終えるにはだいぶ時間がかかりそう。一応、上巻は読み終わり、下巻を読んでいる最中なので、今月中には読み終えられると思う。
2008年11月15日 年に一度のIN POCKET
本日の購入本
「IN・POCKET 2008年11月号」(講談社)
「狂犬は眠らない」 ジェイムズ・グレイディ(ハヤカワ文庫)
昨日、講談社文庫の新刊を購入したものの、すっかり“IN POCKET”のことを忘れていた。これが年末、一番はやいランキング本である。
さっそく中身を見てみると、順位に関しては伏せておくこととして、やはり話題になっているのは「チャイルド44」(新潮文庫)。ネットなどで見ていたかぎりでは、これが今年一番の目玉のような気がする。あと、本屋でよく見かけた「深海のYrr」(ハヤカワ文庫)も良書らしい。
「チャイルド44」は購入はしているので、そろそろ読み始めようと思っているところ。ちなみに現在読んでいるのはジェフリー・ディーヴァーの「スリーピング・ドール」。
それと、さっそくランキングを見て購入してきた本が「狂犬は眠らない」。今年の本かと思いきや、2007年12月に出版された本とのこと。内容を見たかぎりではかなりぶっ飛んだ本のようである。そのうちゆっくりと読むとしよう。
“IN POCKET”は海外の文庫作品のみのランキングなので、これだけで今年全部の作品を網羅するとまではいかないのだが、今年中に読んでおくべき、という本を先取りするにはもってこいであろう。是非ともご参考に。
2008年11月14日 その日暮らしではなく
本日の購入本
「日暮らし」 宮部みゆき(講談社文庫 上中下巻)
内容は読んでみなければわからないのだが、三分冊にする必要はなく、上下巻で充分な長さだと思える。もしくは読みにくいかもしれないが、一冊でもいけない事は無い。というわけで、なんとなくコストパフォーマンスは悪そうなものの、読めば面白い事は間違いないのだろう。
週末は、国書刊行会から出る予定の「ルルージュ事件」でも探しに行こうかと(まだ出てないかな?)。
2008年11月11日 渋めな2冊
本日の購入本
「無人踏切 新装版」 鮎川哲也編(光文社文庫)
「闇のオディッセー」 ジョルジュ・シムノン(河出書房新社)
新装版とのことであるが、以前に出ていたことなど全く知らない。そんな鉄道ミステリー傑作選が「無人踏切」。676ページとかなり厚めの本。読み応えがありそうだ。
シムノンの本格小説シリーズ第3弾。面白いとは言いがたい作品集のような気がするが、シムノンの作品と聞けば買わずにはいられない。薄い作品ではあるが、なんとなく読み応えありそう。
2008年11月8日 色々まとめて
本日の購入本
「ひぐらしのなく頃に解 第四話〜祭囃し編〜 上」 竜騎士07(講談社BOX)
「学び舎は血を招く メフィスト学園1」 アンソロジー(講談社ノベルス)
「カフェ・コッペリア」 菅浩江(早川書房)
「再 起」 ディック・フランシス(ハヤカワ文庫)
「ポジオリ教授の冒険」 T・S・ストリブリング(河出書房新社<KAWADE MYSTERY>)
買い損ねていた「ひぐらし」の新刊を購入したり、買うつもりはなかったのだが“メフィスト学園”という文字にひかれてアンソロジーを買ってみたり、久々に菅氏のSF短編集を購入してみたり、シッド・ハーレーが活躍する4作目の文庫落ちを購入してみたり、ポジオリ教授の幻の作品集を購入してみたりと、そんな感じの土曜日。
2008年11月6日 ・・・かみ合わない
近日の購入本
「造花の蜜」 連城三紀彦(角川春樹事務所)
「Classical Fantasy Within 第五話 アル・ヴァジャイヴ戦記 ヒュッレム姫の救出」 島田荘司(講談社BOX)
「イノセント・ゲリラの祝祭」 海堂尊(宝島社)
昨日、本屋へ行って、講談社BOXの新刊を買おうと思ったら売っておらず、今日、別の本屋へ行ったら島田氏の新刊はあったものの、「ひぐらし」の新刊が置いておらず、たまたま見つけた海堂氏の新刊を購入したりと、なんか予定通りにはいかない日々が続いている。本当は昨日HPもUPするはずだったのだが・・・・・・
明日は講談社ノベルスが出るはずなので、また、本屋へと繰り出すことにしようか。でも、あまり買いたい本が無かった気もするので週末まで待つべきか、頭の中の考えですら微妙にかみ合わない。
2008年11月3日 意外な著者の一冊が!
本日の購入本
「退出ゲーム」 初野晴(角川書店)
連城三紀彦氏の新刊が出ているようなので、本屋で探してみたのだが、見つからず。これは休みが明けなければ店には並ばないということか。と、本屋を散策していたら、思いもかけず、初野氏の新刊に突き当たることに!!
初野氏といてば、10月に「1/2の騎士」が出たばかり。それに手を付けてもいないうちに新刊が出てしまうとはーーー。
ということで、さっそく買ってきた。今作は青春ミステリだとのこと。とりあえず、まずは「1/2騎士」から読んでしまわないと。
2008年11月1日 憶えてますか? 昭和ミステリ秘宝
本日の購入本
「東京夢幻図絵」 都筑道夫(昭和ミステリ秘宝:扶桑社文庫)
おぉーっ、まだ終わっていなかったか、“昭和ミステリ秘宝”。とぎれとぎれながらも、約2年ぶりに新刊が出た。
今作は、なんと都筑道夫氏の連作短編が復刊された。これはマニアにはたまらない逸品であろう(よく知らないけど、なんとなく)。
10月末に発売された作品で見落としていたものを、本日買う事ができたと、そんなところで。