論創海外ミステリの新刊はシャーロック・ホームズを主人公として色々な作家が描いた作品集。帯にはあえてアンソロジーではなく“パロディ”と表記してあるのが気になるところではあるが、はたしてどんな内容になっているものやら。
そういえば、今年から論創海外ミステリは月一冊になるのかな? それであれば、買うほう、読むほうとしては楽になる。早めに未読作品にも着手していかなければ。
H・R: フォフォフォッ、フォーーーッ
ugnol:おっと、脈絡もなく出てきたな
H・R: こんばんはー、みんなのネットアイドル H・R でーす
ugnol:はい、はい、それで今日は?
H・R: いや、まだ1月だというのに今年もミステリ界は動き続けてますよ
ugnol:ほーっ、例えば??
H・R: 森博嗣氏の“Gシリーズ”の最新刊は既に佳境に入っているじゃないですか
ugnol:うーん、佳境なんだか、シリーズが終わったんだかよくわからないしねぇ
いつの間にか、西之園が主要キャラクターにしゃしゃり出ているし
H・R: もやもやしたまま、次の新シリーズへ移行ってことになりますかね
ugnol:別に今更シリーズ分けする必要もないと思うんだけどね
H・R: 講談社といえば“講談社BOX”の動きが激しいですね
ugnol:なんでも2008年には島田荘司氏の著書が毎月登場するんだとか
H・R: いや、これは楽しみじゃないですか
ugnol:でもねー・・・・・・
H・R: なんです?
ugnol:それって、月ごとに分ける必要があるのかな? ってね
まとめて一冊にして出してもらった方が読むほうとしては助かるんだよね
H・R: 確かにお金も多くかかりますし、結局は一冊の本になって出版されそうですからね
ugnol:そんなこともあるし、去年「ファウスト」がでなかったこともあってか、
あんまり“講談社BOX”にいい印象ってないんだよね
H・R: まぁ、そんな否定ばかりしないで今後の展開を追いつつ、様子をみていきましょうよ
ugnol:そういえば、“講談社BOX”から法月綸太郎氏の「密閉教室」が出るって聞いて驚いた
H・R: 確かに、まさかのチョイスですよね
ugnol:まぁ、これはハードカバーで買ってるから買う必要はないけどね
H・R: でも、これにならって他にも意外な本を出版してくれそうじゃないですか
ugnol:もし、法月氏が“講談社BOX”から毎月出版してくれたら、絶対買っちゃうな
H・R: ・・・・・・たぶんないと思います
ugnol:・・・・・・自分でもそう思う
2007年01月22日 ご家庭でミステリー教室
本日の購入本
「島田荘司のミステリー教室」 (南雲堂:SSKノベルス)
なんか買わなくてもよかったかなと思いつつも、島田荘司と書いてあったらついつい買わずにはいられなくなってしまう。
対話形式でミステリーのかき方を指し示す作品。ミステリーを書く人必読! たぶん!?
そういえば、この場合は“ミステリ”ではなく、“ミステリー”でいいのか!? などと、どうでもいいことを考えてみたり。
2007年01月20日 あまり興味のある新刊もなく
本日の購入本
「大庭武年 探偵小説選Ⅱ」 (論創社:論創ミステリ叢書)
今週の購入本はこのくらいで・・・・・・と、今週はあまり購入したい本がなかった。まぁ、一月はまだまだこんなものだろう。
真保氏の「最愛」という新刊が売っていたがこちらはパス。文庫になったら買おうかな・・・・・・と思ってはみるものの、なんか恋愛小説とか書いてあったし。また、書影を見ることはできなかったが、南雲堂から「島田荘司のミステリー教室」というのが出ているらしい。地域によってはもう発売しているところもあるのではないだろうか。こちらも現物を見てから買うか買わないか決めることにしよう。また、来週あたりに法月氏の評論が2冊出るのだが、こちらはパス。値段も高いし、評論関係の本もたまっているので読む暇もないということで。たぶん買っても読み出す前に文庫版が出てしまいそうな気がして・・・・・・こちらは講談社からの出版であるから必ずや文庫版がでるであろう。
以上、そんなところで。
2007年01月17日 クロフツな日々
昨日、F・W・クロフツの「マギル卿最後の旅」を読み終えた。この作品もかなり面白いものであった。ここ何年かでクロフツの本が復刊され、何冊か読んでみたのだがどれもが面白い。「樽」「ポンスン事件」「スターヴェルの悲劇」と読み続けて外れがないのだから驚かされる(「フレンチ警部と漂う死体」はちょっとハズレだったかも)。
クロフツの本はその多くの著書が訳されおり、数多くの作家の中でこれだけ未訳作品が少ない著者というのも珍しい。ただし、現在ではその多くが廃刊となっており、新刊で手に入るのは10冊に満たない程度である。
これだけ面白い本を書く著者が何故現在は不遇なのだろうか・・・・・・などと考えるまでもなく理由ははっきりしている。それはその本の内容、登場人物の地味さによるものであろう。
現に私も、クロフツの本が面白いと言ったがそう感じるようになったのは大人になってからであり、中高生の頃に読んだときには何の印象も残らないつまらない作家と感じたものである。
クロフツが書く作品はじっくりと読めばそのすごさがわかるのだが、あまり物語に起伏がなく、とにかく地味な作調のまま淡々と続く。犯人の行動やプロットの緻密さなど、よく考えればすごいことを書いているなとわかるのだが、パッと読み流してしまうと単なる地味な警察官がこつこつと捜査をするだけの小説と思えてしまうかもしれない。
という地味な点にクロフツの書く作品の良さがうもれてしまっているものの、その裏側を読み取る事ができれば、これほど地道な良い作品を書く作家はいないと感じる事ができるであろう。そんなわけで、時間があってゆっくり読書を楽しむことができるときがあれば、ぜひとも手にとってもらいたい本である。まずは最初に分厚い「樽」よりも「ポンスン事件」あたりから読んでみる事をお薦めしたい。一度はまれば終生楽しめる作家であること間違いなし。
2007年01月15日 連続刊行、長崎出版
本日の購入本
「死のチェックメイト」 E・C・R・ロラック(長崎出版:海外ミステリ Gem Collection)
先月のマイクル・イネスに引き続き、順調に二冊目を出してきた長崎出版。今作の著者はE・C・R・ロラックということだが、調べてみれば国書刊行会の世界探偵小説全集にて「ジョン・ブラウンの死体」が出版されている。あまり印象に残らなかった作家であったが、その隠された実力はどのようなものか。この本を読んで確かめてみたいと思う・・・・・読むのは当分先だろうけど。
ちなみに第3弾は「薄灰色に汚れた罪」 ジョン・D・マクドナルド とのこと。
2007年01月13日 今週はまだまだ終わらない
本日の購入本
「ダナエ」 藤原伊織(文藝春秋)
「おそらくは夢を」 ロバート・B・パーカー(ハヤカワ文庫)
久々に藤原伊織氏の新作が出た。本当は長編を期待していたのだが、とりあえずまずは短編で。まぁ、藤原氏の作品は過去に読んだ短編集も充分レベルが高かったので、それなりに期待してよい内容となっているだろう。ただ、できれば早いうちに長編が読みたいなぁと。
あまりロバート・B・パーカー氏の作品は読んでいないので今回も買うつもりはなかったのだが、なんとこの作品はレイモンド・チャンドラー作の「大いなる眠り」の続編を書いた作品だとの事。それで興味を持ち、買ってみたしだいである。パーカー氏といえば、チャンドラー未完成作品の「プードル・スプリング物語」を書いているので、本書も別に意外な作品と言うわけではない。また、私はちょうど去年「大いなる眠り」を再読しているので、本書は読むにはちょうどよいとも言える。そんなわけで期待して読んでみたいと思っている。
2007年01月12日 結局今日も本屋に
「ブレイクスルー・トライアル」 伊園旬(宝島社)
「密室殺人ゲーム王手飛車取り」 歌野晶午(講談社ノベルス)
「スロウハイツの神様 上下」 辻村深月(講談社ノベルス)
「ηなのに夢のよう」 森博嗣(講談社ノベルス)
「天帝のはしたなき果実」 古野まほろ(講談社ノベルス)
第5回「このミス」大賞作品は「ブレイクスルー・トライアル」。難攻不落の技術研究所から1億円を奪取しようという内容。これはあらすじからして期待大!
歌野氏の作品が出るのは知っていたが、てっきりタイトルからして短編集なのかと思い込んでいた。ところがどっこい、これが長編ミステリー。内容は著者の弁からすると微妙なような気がしないでもないのだがあえてここは期待して読んでみたいと思う。2007年は歌野氏から始まる!!
なかなかの刊行ペースで作品を出し続ける辻村氏。だんだんとミステリから離れていくような気がするのだが、それでも目が離せない作家であることは間違いない。今回はどのような内容の小説を読ましてくれるのか。
“Gシリーズ”もこれで6作目。これで折り返しという事になるのだろうか? 一冊のミステリとしてのみならず、“S&Mシリーズ”から続く一連のシリーズ作品としても見逃せない。
今日は全部で5冊の本を買ってきたことになるのだが、その中で一番面白そうと思える作品は実はこの「天帝のはしたなき果実」であったりする。第35回メフィスト賞受賞作とのことだが、ようやく従来のメフィスト賞らしい作品と言う気がする。分厚い作品ながらも、何故かニ段組ではなく最近の森氏の作品のように一段組みであるのかが気になるところではあるが、久々に何かやってくれそうな作品のような・・・・・・?? とにかく読むのが楽しみな本。
2007年01月11日 はりきって本屋に行けども
昨日に引き続き、今日は講談社ノベルスの新刊を買おうと、はりきって本屋に行ってみたものの・・・・・・なかった・・・・・・明日以降か(当然、出ている地域はあると思うのだが)。
と、そんなことで今悩んでいるのは、明日も本屋に行くべきか、それとも週末まとめ買いをするべきかと。まぁ、どうでもいい悩みではあるのだが。
そんなわけで、今日購入してきたのは光文社文庫の新刊のみ。ミステリの新刊がいろいろと出ていたものの、ほとんどが既読作品であったので、購入したのはこれ一冊。
「四つの署名」 アーサー・コナン・ドイル(光文社文庫:新訳)
新訳シャーロック・ホームズもこの作品で5冊目。こちらは積読もなく順調に読むことができている。やっぱり、3ヶ月に1冊というスパンは楽でいい。この作品はページ数が少ないのでなるべく早いうちに読んでしまおう。
2007年01月10日 2007年最初の新刊
1月も2週目になり、ようやく今年の新刊が店頭に並び始めた。今年もどんどん新刊を買いあさってゆきたいと考えている(できれば、買う本よりも読む本の数を多くしたいと切に願っているところなのだが・・・・・・)
というわけで、本日購入した新刊は!
「DDD 1」 奈須きのこ(講談社BOX)
「スクレイリングの樹」 マイクル・ムアコック(ハヤカワ文庫)
「最期の声」 ピーター・ラヴゼイ(ハヤカワ文庫)
講談社BOX 自体にあまり興味がなかったのだが奈須氏の作品だけは買っておこうかなと。もちろん「ファウスト」誌上でも読んでいたのだが、まとめて読んでみたかったので購入。他の講談社BOXの作品は今後手を出すかはわからないが、この「DDD」シリーズくらいは追っていってもいいかなと考えている。
今年の目標のひとつに“エルリック”シリーズの読破を掲げているのだが、それもこの作品で6作となり、あと残すところもう1冊となった。ちなみに読んだのは1冊のみで、現在2冊目を読書中。本当に今年中に読みきれるのか!?
ラヴゼイのダイヤモンド警視シリーズ。しかもダイヤモンドの身内に悲劇が起こるというシリーズ屈指のショッキングな作品。このシリーズは文庫で読み続けていて、最近2作前の「暗い迷宮」を読んだばかり。あともう一冊「地下墓地」を読まなければ本書を読むことができない。シリーズ作としては一番読みたい作品なので、これもなんとか読み進めて行かなければ。
2007年01月05日 帰ってきた男
H・R: 新年、フゥーーー
ugnol: ・・・・・・
H・R: ・・・・・・
ugnol: 誰?
H・R: ちょっと待ってくださいよ。ハード・リーダーこと H・R じゃないですか!
なに普通に忘れてるんですか!!
ugnol: なんか、すんごい久しぶりじゃない
H・R: 本当に久々ですよ、忘れずに登場させてくださいよ
ugnol: 今回登場してきたっていうことは、2007年も出るつもりなんだ
H・R: もちろんですよ。こんなサイト私がいなけりゃ盛り上がらないでしょうよ
ugnol: ・・・・・・なにげに酷い事いってんな
H・R: それでugnolさん、今年の抱負は?
ugnol: あぁ、それなら3日の日記に書いてあるから
H・R: ・・・・・・とことん、私に付き合う気ゼロですね
ugnol: まぁ、そんなこんなで今年もがんばっていきますので
H・R: 今年はもっと定着して見せるぞ! レギュラー化、フゥーーー
2007年01月03日 今年最初の更新
あけましておめでとうございます。
心機一転、と言いつつも、今年もいつもと変わらず更新を続けていこうと思っております。
本サイトを見てくださっている皆様、今年もよろしくお願いいたします。
と、そんなこんなで今年の立てるべき目標はといえば、
スティーブン・キングの「ダーク・タワー」全巻読破!
マイケル・ムアコックの「エルリック・シリーズ」全巻読破!
・・・・・・よく考えれば、どちらもミステリではないのだが、とにかくこれを年頭の目標に掲げ、読書を推し進めて行きたいと思っている。
もちろん、より面白いミステリを今年もたくさん読めますように、と願いつつ。